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恐怖におののいてはいない ~マリアンヌ・パール

映画A Mighty Heart を見てきた。
アンジェリーナ・ジョリーが主役、ブラピがプロデューサーというだけで人が呼べそうな”話題作”だったはずなのに、木曜の夜、劇場はがらがらであった。

見たら理由がなんとなくわかった。
事実にとても忠実にきちんと作っているはずなのに、なんだかリアルじゃないのである。
アンジーの演技もGirls Interrupted(「17歳のカルテ」)のときのような鬼気迫るものがない。
ジャーナリストである夫をパキスタンの過激派に誘拐されて、馘首されてしまうわけだけれど、その恐怖感とか、死んだとわかったときの悲しみがいまひとつリアルに伝わってこないのである。

唯一よかったのは、夫が死んだとわかってから、パキスタンを出発するまでの間に、捜査に駆け回った人たちと夕食を食べるシーン。
The kidnappers, their whole point is to terrorize people
I am not terrorized, and you should not be terrorized
誘拐犯たちの目的は、人々を恐怖に陥れることでしょう。
私は恐怖におののいてはいないし、あなたたちも恐れるべきではない。
アンジーの演技の是非は別として、パールさんはすごい人である。

ちなみに、事件が起きた私は当時、まだニュースルームで働いていた。
ダニエル・パールさんは、ウォールストリート・ジャーナルの記者だったから、当時私がいたロイターにも彼を直接知ってる記者がたくさんいて、誘拐されたとわかってから、話題になっていた。
各自のコンピュータに、各地の支局が打電する速報が流れてくるシステムになっていたのだが、パキスタン電で、「ダニエル・パール馘首される」というニュースが流れてきたとき、騒がしいはずのニュースルームに一瞬ぞっとするような沈黙が流れた。
そのあと1時間くらいは、すすり泣きがいろんなところから聞こえたりして。
やっぱり、同じジャーナリストでも、自分たちが持たない勇気を持った人がそんな死に方をしたということがとてもやるせなかったのかな。
あのぞっとするような静寂は一生忘れないと思う。

人々の心から忘れ去られてはいけないはずなのに、忘れ去られつつある事件なだけに、アンジェリーナ&ブラピだったらもっと多くの関心を集められたはずなのに、と思うとちょっと残念。

一緒にみた友人も同じ意見であった。
I wasn't able to relate to her grief
彼女の悲しみに共感できなかった
ついでに、「best grief scene of all time」は何かと話し合ってみた。
結論は、mystic riverで娘を失ったショーン・ペンが警官に取り囲まれながら泣くシーン。
確かに。あれは悲しかった。

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