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イラン報道と女性ジャーナリストの声

はっと気がついたら、イランが大変なことになっている。
テレビは、もちろんブレーキングニュース扱いだし、新聞でも大騒ぎ。
しばらく静かだと思っていた国際ニュースが、中東和平問題、北朝鮮問題、イランと、同時多発的に大変なことになっているので、オバマ/クリントン チームの力量が試されている感じがする。

とはいっても、遠くで起きていることなので、新聞などを読んでいるだけではわからないことが多い。
たまたま今日、中東で活動しているイギリス人女性ジャーナリストの友人アン(偽名)が、チャットで話かけてきた。

彼女が、イランの今回の選挙の投票行動を分析している記事を送ってくれた。
偽名を使っている理由は、想像できるとおり、やっぱり女性ジャーナリストが主観的な記事を書くときには、いろんなリスクがつきまとうから。

彼女もフリーランスなのだが、寄稿しているメディアのサイトに、ムサビを支持する学生たちがハッキングして、西側に情報を流しているために、写真や記事をアップロードする作業に時間がかかってしかたがない、というこぼれ話をしてくれた。
「歓迎すべきことなんだと思うけれど」といいながら。
ムサビ派の学生たちは、とても頭がよくて、西側のサポーターとうまく連携しながら、サイバーウォーを仕掛けているのだという。
彼らがTwitterを使っているという話は報道されているけれど、アメリカの国務省がそれを理由にTwitterにメインテナンスを遅らせるように要請したというから、すごいことでる(国務省の要請が良いか悪いかは別として)。
facebookにも彼らが使っているネットワークがあるようです。

サイバーウォーは、一種のゲリラ戦なわけで、攻撃される側の対応は後手後手にまわることが多い。イランのような強気の政府に立ち向かおうと思ったら、よっぽどクリエイティブな方法を使わないと勝てないだろうし、逆にいえば、クリエイティブな手段を使えば、勝てたりするのだろうか?と考えてしまう。
新聞などを読んでいても、「イラン革命以来、最大規模の抗議活動」なんて書いてあるし、メディアのトーンにも「こりゃあ革命か?」と一瞬思わせてしまう何かがあるような気がするのだが、しかし腑に落ちないところがある。
という疑問をアンにぶつけてみたところ、
「そりゃあ、ムサビ氏は「改革派」と呼ばれているけれど、イラン革命とも無関係ではないし、まあ体制側の人間なわけだから、西側が期待しているような革命は起こらないと思うよ。それなのに西側メディアは、革命か?っていうトーンで報道している。幻想だよね」
というような説明をしてくれた。
ものすごく納得。

アンはもう10年くらい中東で活動している(そして時々ニューヨークに遊びにくる)。
イギリス人だし、金髪だし、やりにくいことも多いらしいけれど、それでもやっぱりニュースが多い中東での仕事はやりがいがあるらしい。
この間ニューヨークで会ったときに、「もう10年もいるし、他のところに行こうかと思うときもあるけれど、私はエリートではないので、他のエリアで同じように仕事があるかと思うと踏み切れない」という話をしていた。
中東に10年暮らし、地道にリポートを続けても、彼女はやっぱりエリート・ジャーナリストではない。
西側の大手の報道機関は、生え抜きのリポーターを使うことが多いから。
今日、彼女と話をしてみて、一番アクセスしやすい報道機関のリポートには、こういう土地に根付いた人のリアルな声が欠けているなと改めて感じた。
単身で中東に暮らし、体を張ってリポートを続けるアンに、がんばれよー、と心から思ったのでありました。

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