PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

ピカソとギャラリービジネス

ここのところ、ちょっとばたばたしていたのでぎりぎりになってしまったが、ガゴシアンでやっていた“Picasso: Mosqueteros”を見てきました。
ショーは、ピカソが人生の最後の25年間に作った作品の集大成です。

最終日の前日にあたる金曜日の夕方。
ここはミュージアムか?と錯覚してしまうくらいの混雑ぶり。
違いは、入場料がないということ、そして壁にかかっているピカソの作品がすべて売り物だということくらい。

ちなみに私はこれまでガゴシアン・ギャラリーのやっていることを、好ましく思っていなかったし、あまり興味もなかった。
なんといっても、アートバブルを作り上げたギャラリーのひとつだし、取材はほぼ全面的にNGだし、ラリー・ガゴシアンというオーナーについてもよくない話ばかりを聞いてきたから。
ちょっと前に、ニューヨークタイムズが、ラリー・ガゴシアンの周辺取材をもとに書いた記事を掲載していた。
本人が取材いっさいNGなので、完全にフェアとは言えないかもしれないけれど、アートバブルとガゴシアンの関係について考えさせる内容になっているので、興味のある方はどうぞ。

でも、ピカソのショーをみて、ちょっぴり考え方が変わったかもしれない。
そもそも、ピカソのショーをギャラリーという枠組みでやり遂げたというところがすごいし、意図がなんであれ、あれだけのショーをやることは、もちろんピカソの作品を買うことができないコレクター以外のオーディエンスに、ピカソと触れるチャンスを与えているわけで、ギャラリーとしてできることの領域を一気に拡大したような気がする。
「ガゴシアンは何をやろうとしているんだろう?」と末恐ろしい気持ちになったのも確かですが。

NYタイムズのレビューに興味深い1文があった。

This is not the first big exhibition of late Picasso.
But it may come at an unusually receptive time, when art is wide open, and the understanding of what it takes to be an artist has gotten a bit fuzzy around the edges.

アートバブルが崩壊したおかげで、アートが意味するもの、アーティストのやるべきこと、そういうことが曖昧になっている、という見方です。
ガゴシアンのピカソのショーは、きっと何年もかけて準備されたものだろうということは想像に難くないけれど、もしかしたら、景気が悪くなかったら実現しなかったショーかもしれない。
そしてそのショーが今のタイミングで開かれたことには、何か意味があるのだろうと考えてみた。
実際に、ピカソの作品を買えるコレクターが今の世の中に存在するかどうかは永遠の謎だけれど、無理矢理時間を作ってよかった、と思えるショーでした。

スポンサーサイト

| アート | 06:07 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

TRACKBACK URL

http://peoplewatching.blog94.fc2.com/tb.php/283-549cb96f

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。