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人種問題と投票行動

これだけ世の中が不況に喘いでいるのを見ると、つい先のことばかりが心配になってしまうけれど、そうはいっても、オバマの勝利は歴史的な出来事だったわけで、いまだに新聞などを読んでいると、今回の選挙がらみの記事がとても多い。

昨日のニューヨーク・タイムズ紙で目を引いたのは、
For South, a Waning Hold on Politics
と題された記事。
かつては影響力の強かった南部が、変わりゆくアメリカの政治構図のなかで、影響力を失いつつ、というストーリーである。
この記事には、オバマが黒人という理由で、または、オバマはイスラム教徒に違いない、という思い込みから、ジョン・マケインに投票したという南部の白人の談話が紹介されているのだけれど、南部とその他の地域の分断が浮き彫りになっている。

中にはびっくりするような発言もある。
たとえば一人の女性は、
I think there are going to be outbreaks from blacks.
From where I'm from, this is going to give them the right to be more aggressive.
なんて言っている。

こんな発言はニューヨークにいるとびっくりしてしまうような内容だけれど、確かに私が全米を旅したときも、南米には、オバマが黒人だから、という理由で投票できない、といった人にも数人だけれども会った。
オバマが勝ったことで、よかったよかった、と思っても、こういう記事を読むと、現実に引き戻されますね。

ちなみに下のチャートは、人種別の投票行動を示したもの。


50%以上がマケインに投票したのは、白人だけである。
もちろん、もともと共和党を支持しています、という人も多いだろうから、オバマが黒人だから、という理由だけでもないとは思う。
でもタイムズの記事によると、アラバマでは、白人10人のうち9人がマケインに投票したというから、全米のムードとはかなり差があるということになる。

世代的な問題でもあると思う。
世代的にみると、こんなことになる。


(ソース:www.dailykos.com)

タイムズの記事は、南部の保守的なエリアの有権者の影響力が少なくなっている、という内容だけれども、共和党は、こういう人たちの政党になってしまっている、という話でもある。
政党のアイデンティティが時代の流れに取り残されてしまった、という話は、人類の歴史のなかにもたびたびあったことだと思うけれど、これも一つの良い例かもしれない。

そもそも共和党の支持基盤には、小さな政府、減税といった財政保守主義を支持する人たちと、銃規制や中絶に反対する文化的保守主義のみなさんがいて、後者のみなさんの中には、根強い人種偏見を持っている人も多いようだ。


オバマの勝利演説で一番心を動かされたのは、このフレーズだった。

To those Americans whose support I have yet to earn
I may not have won your vote, but I hear your voices, I need your help, and I will be your president too

「今回支持を得られなかったアメリカ国民のみなさん、
あなたの支持は得られなかったかもしれないけれど、あなたの声も聞こえている。
私はあなたの助けを必要としているし、私はこれから、あなたの大統領にもなるのです」

って感じでしょうか。
自分が黒人だというだけ(それもハーフだっていうのに)で、自分に対して差別意識をもったり、偏見を持ったりする人に対して、こんなに誠実に対処できる、というのがオバマの素晴らしいところである。

最近、「オバマ、人種差別」というキーワードの組み合わせで、私のブログを見にきてくださる人が多いようです。
アメリカに暮らす期間が長くなればなるほど、racism(人種差別、人種偏見)の根強さにびっくりしたり、人種差別がなくなることはないだろうなと思うことは増えている気がするが、これからのオバマを見て、黒人だからという理由でオバマに投票しなかった人たちの心が変わることがあればいいと思う。
そしてアメリカの外でも、人種偏見がなくなる役に立てばいいと思う。
何はともあれ、すべてがこれから、ということなのでしょう。
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| 政治 | 07:02 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Global Electoral College

はじめまして。大統領選関連の検索でたどり着いてからいろんなエントリを興味深く読ませていただきました。

そのなかで、ある男性が「外国の人にも選挙権があればいいのに」という話をされていたかと思うのですが、今回の選挙に関してThe Economist誌が、読者を対象に"Global Electoral College"という企画をおこなっていたそうです。一般の世論調査とちがってサイエンティフィックではありませんが、圧倒的にオバマ候補が支持されたようです。

http://www.economist.com/vote2008/index.cfm

| dove | 2008/11/13 23:02 | URL | ≫ EDIT

doveさん、こちらこそはじめまして。
世界で世論調査をやればいいのに、と思っていましたが、The Economist誌がやっていたのですね。
ありがとうございました。
また遊びにきてください。

| YS | 2008/11/14 02:08 | URL | ≫ EDIT















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