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アートバブルの意味(2)

今週と来週は、写真家の森嶋一也さんと一緒に、モノを作っている人をインタビューしている。
映画とかアートとか音楽とか。
work in progressなので、詳しくはナイショですが、とても良い物ができるのではないのかと思っているし、というか、良い物を作らないといけないと思っています。
乞うご期待。

そんなわけで、自然と、モノを作る、ということを、今の時代、という文脈のなかで考えている。
と同時に、最近、制作会社が倒産した、家賃を払えなくなった、予算が半分になった、という話をファッションやクリエイティブの世界でもよく聞くようになった。

特にアートの世界も、戦々恐々としているらしい。
12月にマイアミ・アート・バーゼルを控えているが、某有名ギャラリストが、毎年やっていた派手なパーティを今年は自粛するらしい、とか、暗いウワサがあとを断たない。

今週のニューヨーク誌に、ロンドンの「Frieze Art」の話題が出ていた。
評論家のJerry Saltzが、アートのバブル崩壊が、何を意味するかについて書いている。
起こる可能性があることとしては、ニューヨークやヨーロッパで、それなりの数のギャラリーがつぶれ、アート雑誌が減り、マイアミのバーゼルは中止になるかもしれないし、ミュージアムも資金繰りに困る、などなど。

でも、ポジティブなこともありそうだ。
心の底ではアートなんてどうでもいい投機的な投資家たちは減るだろうし。

アート界に流れ込んだ大金の影響について、Jerry Saltzはこう書いている。
It hasn't made art better.
It made some artists- notably Hirst, Murakami, Prince and maybe Piotr Uklanski- shallower.

よくぞ言ってくれました、という気持ちになった。
お金のせいで浅薄になった、と名指しで書かれた人たちは、現代アート界の大物ばかりである。
こういうことを勇気をもって言える人は貴重です。

たとえば清貧のようなコンセプトがいいとは思わないし、アーティストがきちんと評価されて、お金に換算されることは素晴らしいと思う。
でもアートバブルのおかげで、なんじゃこりゃ?というようなモノも大量に登場したし、アートが社会において果たす役割についてのコンセプトが曖昧になった。
そして発言力があるのに、そのへんのことを看過してきた大物たちにはやっぱり責任があると思う。

今日であったアーティストも言ってた。
60年代や70年代にアートを勉強していたら、アートのmaterialization (物質主義化)は危険なことだと教えられてたけど、今は誰もそんなこと気にしちゃいない。
どうなっちゃってるんだ、って。

大学院時代に、バブルの心理、みたいなことでペーパーを書いたのを思い出した。
アートだろうと、不動産だろうと、株だろうと、バブルは必ず弾けると決まっているのに、なぜ人は過去の例から学べないのだろうか。
自分だけはババをひかない、と思ってるからだろうと思うけど。

インタビューをやっていて思うのは、儲かろうと儲かるまいと、自分の信じた道をぶれずに貫いている人は強い、ということ。
こんな時代のいい所は、自分がやりたいこと、自分がやるべきことを考える良いチャンスだということ。
仕事にかこつけて、毎日、勉強させてもらっているのでありました。
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