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健康に対する権利 ~フランスとアメリカ

フランス人のお偉いさん(日本在住)とご飯を食べる機会があった。
自然な話の流れで、話題は大統領選に、そしてフランスとアメリカの福祉制度の違いになった。
そりゃあ、フランス的システムのほうがいいよね、ということで合意した。
もちろん、一般市民の立場からすると、という話ですが。
フランスでは憲法に、"right to health"が保証されている、と言葉でいうと簡単だけど、その言葉が意味するものは、アメリカに住んでいると、値段がつけられないくらい価値があるものに感じられます。
じゃあなんでアメリカに住んでるの?と聞かれると、他の分野でたくさん良いところがあるからですが。

最近、保険に入っていない状態で、クモ膜下出血で倒れた、という人の話を聞いた。
集中治療室に数週間入っていると、医療費は1億円くらいになってしまうらしい。
なんとか後遺症なく病気を治したとしても、莫大な額の借金を抱えるか、自己破産するしかない、という進むも退くも地獄の状態が待っているわけです。
その話を聞いたとき、とてもやりきれない気持ちになった。

ここしばらく、サラ・ペイリン氏が、“配管工のジョー”が、オバマの社会政策(増税することで富を再分配する、医療保険制度を改革しようとしている)について「社会主義的」と言った、というエピソードをアピールしている。
これだけ財政赤字がどんどん大きくなっているのに、たとえ対象が限られた一部の富裕層であっても、増税=社会主義的、となってしまうのが今のアメリカの現実である。
もちろん、ミドルクラスで保険に入っていない人口が急激に増えていることも、オバマが支持を伸ばしている理由のひとつなのですが。

話を戻すと、くだんのフランス人のお偉いさんは、
「フランスではコンサバティブということになっているけれども、僕は国民の健康は国が保証するべきだと思っているから、アメリカにいたら社会主義者だと言われちゃうね」と笑っていた。
「もちろん、フランスにはフランスで、労働者の権利が保証されすぎている、という問題があるけれど」とただし書きつきで。

ひとつの考え方が、違う国にいくと、まったく違う呼び名で呼ばれてしまう、という不思議な現象の良い例かもしれません。
ブッシュ政権のとった金融機関の救済措置も、これまでの共和党の政策から言ったら、ずいぶん「社会主義的」ということになると思うのだが、そんな現実をまったく無視して、今のアメリカでは、政治的な考え方を「~主義」と呼ぶ手法は、攻撃や批判に使われることが多いわけです。
その考え方にしばられているから、時代の流れにフィットした政策を打ち出せないのでは?と思ってしまうのですが。

そこで気になるのは、愛すべき祖国ニッポンの政府が、ヨーロッパ型モデルとアメリカ型モデルを前にして、アメリカ型モデルの方向に行こうとしている気がしてならないこと。
日本の健康保険システムが、細かい問題はあるにしても、いかに優れているかということは、外に出てみないとわからない。
病気になっても医療費が払えないから病院に行けない、そんな時代がきてもおかしくないことを考えてほしいと切に願います。

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| 時事 | 15:03 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

アメリカの女友達から聞いた話。
妊娠してた彼女の友人(日本人)が、悲しいことに赤ちゃんをなくしちゃったのね。それで緊急で病院に行ったら、保険をもっていないということで、出血したまま8時間ほっておかれたそうです・・・
日本にいたらこんなこともなかったし、もしかしたら赤ちゃんも救えたかも、と思うと悔しくて仕方なかった、と。

フランスの保険制度は確かに素晴らしい。この国のいいところだよね。あ、救急車はお金かかるらしいよ、それでも。

裕美の言うとおり、最近のアメリカでは、ちょっとでも富の分配をだすと、社会主義って批判されてるけど、極端だし単直だよね。じゃあ、なにすればいいのかって言うと、誰もわからない。誰も見えない。

ああ、暗い世の中。

| 裕子 | 2008/10/28 21:02 | URL | ≫ EDIT

そういう話、最近よく聞くのです。
くも膜下の日本人は保険がないのに、集中治療室に入れてもらえているみたいだけど・・・

| YS | 2008/10/29 03:56 | URL | ≫ EDIT















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