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北カリフォルニアにて



カリフォルニアを南下して、ユタ、アリゾナを通過してニューメキシコまでやってきました。
連日のモーテル暮らしとレストランの食事に飽きたので、ここ数日は、ヨセミテやザイオンでキャンプ&自炊してみた。
やっぱり自然はいいですね。
女子2人のキャンプなので、夜中にがさごそ音がしたりするとちょっとびびるけれど、テントの隙間からこっそり外を見ると、音の正体はシカだったりする。
のどかです。

旅の前半はいい出会いばかりで気分よくここまできたけれど、2日ほど前に愉快でない、というか、ものすごく不愉快なコトがあった。
北カリフォルニアの小さな街で、朝ご飯を食べようと、メキシカン系のダイナーに入ったときのこと。
お客さんは、私たちと、白人の老夫婦だけ。
メキシコ人のオーナーが、老夫婦のテーブルに注文をとりに行って、
「ところで、オバマのファンじゃないよな」
と聞いた。
Hell NO!
と答える老夫婦。
ああ、共和党支持なのね、と聞き耳を立てていたら、話題は不法滞在移民にうつっていった。
オバマは、不法移民を取り締まらないだろうからけしからん、とオーナーが言ったので、ええ?お前もメキシコ人だろ、と思って顔を上げると、得意げな顔で
「オレは順当な手続きを踏んでアメリカ市民になった。不法のドラッグディーラーたちのおかげでメキシコ人のイメージが下がって迷惑だ」
みたいなことを言った。
不法=ドラッグディラーと決めつけるのもすごいし、今は順当な手続きを踏んだとしてもなかなか市民にはなれない。
こういうヤツいるんだよな~と思っていたら、話はさらにすごいほうに展開していった。

「でも心配しなくて大丈夫。オバマが当選した日には、ライフル持ってワシントンに駆けつけるやつらがたくさんいるから」
え?と思った瞬間に、グレースも凍り付いた。
そして、オーナーは、ちょっと声を潜めて
「あいつこそがニガーだよ」
とささやいたのであった。
そして、よく言ってくれました、とばかりに満足げな表情でうなずく老夫婦。
二人してさらに固まる私たち。
とにかく嫌な気分になって席を立って出発した。

数日前に、黒人には投票しないと言っている15%のアメリカ人有権者がいるというのが信じられない、と書いたけれど、ここにいましたよ。
モンタナでも、ワイオミングでもなく、リベラルなはずの北カリフォルニアに。
しかも、本気で、あいつ死ねばいいのに、と思っているやつらが。

私が尊敬するゲーリー・スナイダー先生に、「人間としての心とジャーナリストとしての心は分けなければいけない」と言われたことがある。
わかりあえないと思っても、話を聞いてみるだけの努力をしよう、と思っていたけれど、やっぱり、こういう人間を目の前にして、話をしよう、とは思えなかった。
あほか!とつばをひっかけるくらいの勇気がなかった自分たちが情けなく思えたのでありました。








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