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アイムス、ギンズバーグ、そしてカーリン

イーモバイルのお猿さんCMをめぐって、いろんな人からいろんな反応があったことをきっかけに、アメリカの人種問題の現実について、ここ数日考えたりしていた。

と、思っていたら、以前、女子のバスケットボール選手を「nappy headed ho」 と呼んで一度は解雇されたラジオショーのホスト、ドン・アイムスがまた問題発言をして話題になっている(前回の事件はこれ)。

アメフトのアダム・ジョーンズが逮捕された、というネタをラジオで取り上げたときに、
What color is he?
彼の人種は?
と聞いて、「アフリカン・アメリカン」との答えに
There you go. Now we know.
ほらね、それでわかったぞ(って感じ?)と言ったということで。

こんなアホがまだいるのもアメリカの現実なのです。
たぶん、アメリカの人種問題は、日本で思われているよりもずっと遅れているのだと思う。
ニューヨークのようなところにいるとなかなか肌で感じることは少ないけれど、刑務所を訪れたり、ホームレスセンターのようなところに行ったりすると、この国のうたう「平等」がすっごく遠くにあることがよくわかる。
田舎にいくと、自分が普段、自分の肌の色が原因で嫌な思いをすることの少ない環境に生きていることが、とてもありがたく思えたりする。

先週、前に取材して以来、交流が続いている詩人のゲーリー・スナイダーが、NYで講演した。
テーマはビートとインド。
スナイダーは60年代に、アレン・ギンズバーグとインドに旅をしているのだが、その話をしてくれた。
講演に参加していた評論家のひとりが、ギンズバーグの詩を今あらためて読み直してみると、まさに今の時代について語っているような気持ちになる、という話をしていた。
そしたら数日後、路上のブックディーラーがギンズバーグの全集を売っていたので、これは何かのご縁だと思い、もう一度読みなおしている。
ギンズバーグは97年に死んでしまったけれど、「アメリカの没落」におさめられている詩なんて、今読んでも共感できる。
つまり、アメリカはきっと、あんまり進歩していないということなんだろう。

そういえば、心から尊敬していたコメディアンのジョージ・カーリンが亡くなった。
前にもカーリンについては書いたことがあったけど、常に、アメリカに対してダメ出しをし続けた人である。
アメリカの物質主義をあざけり、宗教観に警鐘をならし、政府にけんかを売りながら、同時にオーディエンスを笑わせてくれた人。
お猿さんのCMをめぐって、「アメリカの価値観」についても考えていたのだけれど、この人を見ると、「アメリカの価値観」は一枚岩どころか、何層にもなっているのだと思えて安心できた。
こんな時代だからこそ、ずっと戦い続けてほしかったけど。



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| 知識人 | 13:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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