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不法移民のお父さん

週末、女友達Mが遊びにきた。
Mは、2番目につとめていた弱小出版社の元同僚で、その後、私と同様転職を繰り返し、今は、地元ロングアイランドのメーカーでPRをやっている。

話題は必然的に大統領選に向いた。
彼女は自他ともに認める「クリントン・ヘイター」である。
そして、ヒラリーが民主党候補に選ばれてしまうと、共和党候補が勝つ可能性が高くなると心配している。
今のところ、オバマが候補になった場合は、誰が相手でも優勢だという結果が出ているだけに、民主党は、勝つための戦略をちゃんとたてているのだろうか、という心配である。

ところで。
Mは、ヒスパニック。
母はプエルトリカンで、父はドミニカンである。
父はものすごい教育パパだったらしいのだが、実はこのパパ、今回の選挙でクローズアップされているillegal immigrantのひとりである。
何十年も前に出稼ぎでやってきて、恋に落ち、結婚して子供を二人もうけた。
911が起きて、移民政策が厳しくなる前に、何度も合法移民になるチャンスはあったらしいのだが、それをしないままここまできてしまった。
Mが子供の頃、あるとき、家族で移民局にいって、パパを合法にしようということになった。しかし行く途中で夫婦喧嘩になって、結局パパは車からおりてしまったのだという。
というわけでパパは今も不法移民。

パパはもはやドミニカ共和国のパスポートすら失効してしまい、身分証明書もない。
したがって、国外には出られない。
Mのママと離婚した今、近所のお金持ちのおばあさんを世話して暮らしているが、家賃を払えないので、Mの弟が面倒を見ている。
不法なので当然のことながら、政府のお世話にもなれないし、年金も期待できない。
パパとしてはドミニカには帰りたくないらしいが、かといって、アメリカにいたいわけでもないらしい。
家族はパパをどうするか、と何度も話し合ってはいるが、いつか見つかって強制送還
になるまでは、現状維持しかない、と結論したようである。

ところで、パパは選挙のことをどう思ってるの?と聞いてみた。
He thinks every single one of them is a piece of shit.
For him, the only good people are Fidel and Hugo.
カストロとチャベス以外は、みんなうんこたれ、ということである。

なかば冗談だと思うけれど、Mは、
「ボートに乗せてキューバに送っちゃえば、私たちもパパもハッピーなのに」
と笑っていた。

Mのパパのような不法移民をどうするか、という問題は、選挙でも大きな争点のひとつになっている。
1週間くらい前に、ロムニーのタウンホールミーティングを見ていたら、質問者のひとりが、「この人たちだって神の子供なんです」と勇気ある発言をしたシーンがあった。
ロムニーが質問に答える前に、オーディエンスから「あいつらは不法だ!」という怒号があがった。
レーガン元大統領が1986年に不法移民300万人を恩赦にしたことがあったけど、もうそんな時代はやってこなそうである。
Mのパパの未来は明るくない。




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