2009年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年09月

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恋愛と「平等」のフクザツ

日本の女性が離婚後、6か月しないと再婚できないことを定めた民法733条の規定について、国連女性差別撤廃委員会が撤廃を勧告したというニュースをちょっと前に読んだのだけれど、それについての世論調査リンクを友達が送ってくれた。
(ちなみに、「女子だけ」制限の理由は、子供ができた場合、誰が父親からわからなくなってしまう、ということのようです)。



「撤廃したほうがいい」という答えと「撤廃しなくてもいい」という答えが、ものすごく僅差なのだが、「撤廃しなくてもいい」の理由は、
ー他国にあれこれいわれたくない
ー半年くらいがまんしろ
がほとんど。
「半年くらいがまんしろ」派には、「差別というなら、男にも制限をつけろ」という意見も多かった。

「撤廃すると、どこぞの国みたいになってしまうぞ」的な意見もあるようだけれど、ちなみに、離婚が多い、というイメージの強いアメリカでは(実際に離婚は多いのだが)、結婚/離婚についての法律は、州によって違うのです。
ニューヨークでは、離婚が成立してしまえばすぐにでも結婚できる。
が、離婚するのは実はけっこう大変で、暴力、浮気、結婚関係の放棄(セックスレスもこれに入る)を含む理由以外で離婚したい場合は、12ヶ月の別居期間をもうけないといけないことになっている(一応、法的な抜け道はあるのだが)。

それはさておき、恋愛における「平等」のコンセプトはとても複雑である。
先日、友達R(男子、アメリカ人、30代、アーティスト)がうちに遊びにきて泊って行った。
ヤツは彼女と別れたばかりで、数年ぶりに、シングルになった。
才能のあるアーティストなのだけれど、インスタレーションばかりをやっているので、あまりお金はない。
そして、いつも自分がぎりぎり生活するのに必要なお金さえあればいいと思ってきた。
しかも、これまで付き合ってきた女の子は、「自分の面倒は自分で見れるわ」タイプの強い女子たち。

ところが。
将来を考えていたはずの彼女と別れ、さらにその彼女が、わりと裕福な男性と付き合いだしたもんだから、いろんなことに疑問を持ち始めてしまったR。
「気に入った女の子をデートに誘うときは、支払いは僕がするんだよね?」
と、お前ほんとに30代か、というような質問をしてくる。
しょうがないので、
「そうだね、デートに誘ったときは、男が払うという暗黙のルールがあるみたいだね」と母のような気分でいう私。

その次にヤツが言った言葉が衝撃的だった。
「若いとき、デート代を男が持つっていうルールは不公平だと思ってきたけれど、今はなんかわかる気がする。デート代を男が支払う行為って、『僕は君と赤ちゃんを作れますよ』というジェスチャーなんだよね~」
だって。
「It is all about making babies」
と恐ろしいことをいうのです。
純粋無垢にアートばかりを作ってきた男子が、お金の意味に気がついてしまった瞬間。

好きな女の子と結婚して、子供を持ちたいから、アート以外の仕事をすることも考えようかな、だって。
「そのままでも好きって言ってくれる女の子がきっとあらわれるよ」なんて、気休めをいいつつ、なんか、男子って切ない、って思っちゃった。
女子もいろいろ大変だけど、男子もいろいろ大変なのよねー。
やっぱり、恋愛における「平等」のコンセプトは複雑である。







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| 番外編 | 06:09 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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テロ戦争がいつの間に終わってたなんて・・・

一時期、ものすごい頻度で耳にした言葉に、「war on terror」というのがあった。
覚えていますか。
ブッシュが毎日のように唱えていたマントラである。

が。
昨日の夜中、またもやへろへろになって、ビル・マーのショーの再放送を見ていたら、なんと、その「テロ戦争」が、静かに終わっていた、とビル・マーがいうではないですか。
びっくりして、へろへろが急に冷めた。

で、調べてみたら、要は、オバマが「war on terror」という言葉を嫌って、別の呼び名を用意したということらしい。
その名も、「Overseas Contingency Operation」。
つまり、「海外で不慮の事態が発生した場合に備えての作戦」ということである。
「テロ戦争」と比べるとものすごい違いである。

で、ビル・マーがわざわざ番組で言ったくらいだから「テロ戦争」の終わりは、最近のことだろうと思い、調べてみたのだが、関連記事が見つからない。
ようやく見つけたのはこれ
しかし、この記事を書いた人も、「え?いつのまに終わってたの?」という具合である。

というわけで、テロ戦争は、どうやら3月に終わっていたらしい。
ワシントン・ポストによると。

こんなことってあるんだなー。
全然気がつかなかった。
これだけ情報があふれているのに、意外に肝心なことは知らないで進んじゃったりする。
知らなかったのは私だけかと思って何人かに聞いてみたけれど、知っていたのは一人だった。

ちなみに、この「war on~」という言い方は、古くからアメリカの政府に使われて来たプロパガンダの常套句のひとつである。"war on poverty"というのもあったし、"war on drugs"もあった。
好戦的だし、カウボーイ的でかっこわるい。

実際のところ、「テロ戦争の終わり」が何を意味するのかはよくわからない。
テロが終わった、ということではないだろうし、な。
が、少なくとも、ブッシュのプロパガンダが少しずつ修正されている、ということなのかもしれない。

| 時事 | 14:24 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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ジャーナリズムの死とある写真家とのインタビュー

先日、久しぶりにビル・マーのトークショー”Real Time with Bill Maher”を見た。
6月に放映した番組の再放送。
ゲスト出演したオリバー・ストーンが、「ドラッグがなければ、オレは今頃ここにはいない」とか、「ジャーナリズムは死んだ」とか、飛ばしまくっていたのがあまりに良かったので、永久保存版にしてみました。

そのときビル・マーが話題にしていた「営利目的になったことで破綻したもの」の2つ。
ジャーナリズムと医療制度。
まったくそのとおりであります。

今週は、オバマが提案する医療改革が社会主義だと怒っている人たちの話題で持ち切りである。
オバマ案が実現すると、自分で医者を選べなくなるとか、不法移民の医療費も負担することになるとか、びっくりするようなデマが流れて、それを信じたみなさんが怒り狂って、ものすごい感情的になっている。
そして、そういう人たちの多く(+保守派のテレビ、ラジオパーソナリティ)は、「アメリカの医療制度は世界イチ」と言ってはばからない。
知らないということは、強いことである。

ジャーナリズムも営利に走ってだめになった一つの例である。
しかし、ジャーナリズムを非営利にするのは、医療改革よりもさらに複雑そうである。

さらに話が脱線するようだけれど、最近、注目のサイトの一つが、PolitiFact.com
政党や政治家が言っていることの本当度、ウソ度をバロメーターで示してくれるサイトである。
そして、今どき珍しく、右にも左にも寄っていない、ということになっている。
いつまで続くかどうかは別として。

ところで、コヨーテの最新号で、ポール・フスコという写真家にインタビューした。
去年、下の写真集を本屋で見てから、いつか会いたいと思っていた人。
この写真集は、ロバート・フランク・ケネディの遺体を乗せた列車を一目見ようと、線路沿いに集まった普通のアメリカ人の姿を撮った写真だけでほぼ全編を構成している。
淡々と進行していくのに、気がついたら、ものすごい心が動かされているのに呆然とした。
これまで感動した写真集のベスト5くらいには入ったかな。

RFKRFK
(2008/09)
Vicki Goldberg、

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ポール・フスコさんは、マグナムの写真家で、でもとても地味に普通の人ばかりを撮り続けた人である。
かなりのお年なのだが、「写真家として食っていくのってほんとに大変だよね」と、今もお金の苦労がつきないというような話も率直にしてくれた。
高齢なのに、資金繰りに苦労したり、米軍の妨害を受けたりしながら、まだイラクから遺体で戻ってくる兵士の葬式を穫り続けている。
「写真は、ソーシャル・サービスだよ」
と言っ切ったフスコさん。
ジャーナリズムに携わる人間が、みんなフスコさんみたいだったら、今みたいなことにはなっていないのに。
なんてことを、しゃあしゃあとウソの情報を垂れ流すラジオやテレビのパーソナリティを見ながら思ったのでした。

| メディア | 14:13 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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日本とドラッグの関係

そろそろ酒井法子の覚醒剤問題にうんざりしてますか。
テレビを見ていないので、すべて把握していないとはいえ、外から見ているとほんとにおもしろい。

何がおもしろいかというと、日本と麻薬の関係が、のりピーひとりの力で変わっているような気がするから。
気のせいだろうか。
覚醒剤でつかまった有名人というと、今までは清水健太郎とか岡村靖幸とかわりとマニアックな存在が多かったわけですが、過去の覚醒剤と芸能人の報道を見るにつけ、「臭いものには蓋」方式だなあといつも感じてきた。
麻薬はいけません、違法行為です、といって、つかまった人間を社会的に抹殺してしまうのは簡単だけれど、「人はなぜ麻薬をやってしまうのか」という疑問については、まったくといっていいほど考えてこなかったような気がする。
それが、今、ネットのニュースを読んでいると、ようやくなんだか変わってきたような気がする(そうはいっても「下半身のクスリ」とか笑っちゃうようなものも多いけれど)。

日本の麻薬問題をみていて、違和感を感じることがときどきある。
たとえば、報道のなかで、大麻がハードドラッグとほぼ一緒くたにされていること。
現行犯でなくても逮捕されちゃうこと。
あと、リハビリの選択肢が少なそうなこと。

これだけつかまる人間が多ってことは、ドラッグ人口も相当多いだろうに、片っ端から捕またり、ポスター作ったりしてるだけだと、将来、追いつかないことになりそうで心配。

ちなみに、アメリカで、前科のない人間を現行犯以外の証拠で逮捕できることになっていたら、マイケル・フェルプスだって、シャーリーズ・セロンだって、今頃刑務所にいるはずである。

というわけで、私は3回つかまった岡村靖幸にインタビューしたい。
なぜ、人は麻薬をやってしまうのか、について。
したい、したいといろんなところで言っているのに、誰も興味を示してくれない。
もしかしたら、のりピーのおかげで、そんなことが実現する世の中になったりするかもしれない。
ならないか。




| 不思議の国ニッポン | 15:27 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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またもやトラベル・トラブル

夏のバケーションから帰ってきました。
行き先は北カリフォルニアのマウントシャスタ。
パワースポットとか、聖地と呼ばれる場所のわりには、観光客も少ないし、静かな良いところであった。
キッチン付きのコテージを借りて、毎日自炊をしながら、ハイキングをしたり、滝のそばでのんびりしたり。

この映画、覚えていますか?
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(2007/05/30)
ウィル・ウィートンリバー・フェニックス

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子どもたちが線路沿いを歩くあの名シーンで登場する鉄道路は、マウントシャスタのそばにある。
あの道をずっと歩いていくと、世にも美しい滝があるのです(写真はこっちにアップしました)。
というわけで、心からリフレッシュし、よく笑い、よく飲んだ理想的な旅だった。
ブログにこう正直に書くと、遊んでばっかりじゃねえか、と突っ込みを入れられそうであるが、一生懸命働くほど、こういう時間が楽しめるのです、と言い訳。

ところで。
今回の旅にもエアライン・トラブルが発生した。
コンチネンタル航空がオーバーブックしたために、予定の日に飛べず、休暇の日程が1日減った。
去年の今頃、ユナイテッドにあまりに腹を立つ事件があり、ちょっと前の出張でも似たような事件があったばかり。
コンチネンタルも同じことをやっているとは。
ネットで調べてみると、oversellingはどうやら業界の習慣になっているらしい。
そもそもたとえば100席しかないのに150席売って、お金を先に集めておいて、50人が遅刻したり、乗り遅れたりすることを狙う、というやり方がまかり通る意味がわからない。
これでは、空の旅をするたびにものすごいストレスである。
でもコンチネンタルには、まだ、ごめんなさい、という態度が感じられた。
ただ、飛べなかった客にはそれなりの補償をしなければならないわけで、結局このやり方はマイナスになるのではないかと思うのだけれど、ほとんどの航空会社がやっているらしい。

そして、今回学んだこと。
飛べなくなるのを避けるためには、オンラインチェックインは必須。
空港でチェックインすると、どんなに早くに行ってもリスクがあるらしい。
って、みんなは前から知ってたのかもしれないけれど。
というわけで、またもやトラベル・トラブル。
企業に負けない賢い消費者への道はまだまだ遠いのでした。

| 旅先から | 07:40 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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モノ作りとファッションの断絶

先週のことになるのだが、オブザーバー(observer)紙に、CFDA(ファッションの業界団体)が開いた"タウンホール・ミーティングの様子が">タウンホール・ミーティングの様子が書かれていた(この記事が出たのは紙版だけみたい)。
議長のダイアン・ヴォン・ファステンバーグとか、ヴォーグのアナ・ウィンターさまとか、蒼々たる顔ぶれが出席して、ファッションの未来を討論したらしい。

言うまでもなく、ファッション業界は、ニューヨークの一大産業である。
ネットのおかげでコレクションの模様が開催と同時に世界を駆け回り、コピー商品があっという間に作られ、シーズンが始まるそばからセールが始まる、おまけに不景気で消費者が支出したがらない、という状況をどうするべきか、そんなことが話し合われたらしい。

そこでアナさまが
"Could someone lead a committee that would make ground rules for retailers of when the discounting starts, and then all of the retailers can agree to it?"
と言い、ダイアン・ヴォン・ファステンバーグに
"That is illegal!"
とたしなめられたと書いてある。
おかしくて笑ってしまった。
いくらファッションの世界を支配できても、そこまでは支配できないんですよってね。

確かに今年の値下げの様子を見ていたら、末恐ろしい気持ちにはなった。
セールが始まるのは早かったし、始まってから、おそろしい勢いで値段が下がった。
消費者にとっては良いことかもしれないけれど、業界からするとたまらないだろう。
でも、こんな状況ができたのは、リテーラーやネットや不景気のせいだけではないと思う。
モノのクオリティと値段の間に断絶がある。
何百ドルもするものの縫製が悪かったりして、どんなにかわいくてもしらける、みたいな経験はありませんか。
デザイン性で売ってるんですから、と開き直られているような気がして冷めるのである。

この週末、しばらく前にやったリーバイスの工場の取材の原稿を書いていた(ROCKSという雑誌に出ます)。
リーバイスの工場を訪ねて、デニムが糸からできるところを見せてもらった。
これだけたくさんの人の手を通り、これだけ時間をかけて作るデニムが、ジーンズになると何十ドルになってしまう、そんなことを考えたら、なんだかものすごい違和感を感じた。
大量生産の工場で作られたてろてろで裾がほつれたドレスが1000ドルして、こんだけ手間ひまかけたモノが100ドル以下ってなんだかなあ、って。
当たり前だけど、ファッションと衣類を作ることは同じじゃない。
ファッションとモノ作りの基本をきちんと踏襲しているブランドもあるけれど、そうでないブランドのほうが多くなってしまった。
景気が良いときは、それでも良かったかもしれないけれど、厳しい世の中、消費者の目も厳しくなる。しかし、時計の針をもとに戻すようなわけにはいかないのです。

これまた最近、別の取材で、ニューヨークのBESSというブランドを取材した(こっちはvogue hommeに出ます)。
ヴィンテージのデニムやコンバースといったアイコン的な商品をカストマイズしているブランドである。
デザイナーと話していたら、1枚のものをしつこく毎日着て、自分のオリジナルにしていくという、パンクの精神は、ある意味、究極のエコなんだよな、ということに気がついた。
世の中、エコ・ファッションは、オーガニック・コットンばかりに注目しているような気がするけれど、そもそも作るものを減らして、もうできているものを使う、という精神のほうがずっとエコかもしれない。
そうするとモノが売れないから、業界的には困ってしまうのだろうけれど。

リーバイスもコンバースも、私にとっては、ルーツのようなものである。
古着に夢中になっていた若い頃を思い出したら、ちょっとセンチメンタルな気持ちになったりして。
ついつい流されて必要じゃないのにモノを買ってしまう自分だけど、クオリティの悪いものにはお金を出さない賢い消費者でいたい。
消費者が買わなければ、悪いものは淘汰されていくはず。
不景気が終わったときに、ファッションの世界がどう変わっているかを見るのがちょっと楽しみである。
何も変わらないかもしれないけれど。








| ファッション | 19:08 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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