2008年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年02月

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ジョン・アップダイクの“遺言”

今の世界経済を取り巻く環境が、1929年に始まった大恐慌に比べられることがよくあるけれど、本当にそれ以来の厳しい状況になるとしても、これから私たちの生活がどう変わるのか、いまひとつ実感がわかない。
雑誌がばんばんなくなったり、レストランが閉まったり、高級ブティックが閑古鳥だったり、「景気が悪い」ということを示す兆候はいたるところに見えるし、自分もきっと、ライフスタイルの微調整を迫られたりするのだろう、ということはなんとなくわかる。
それにしても、自分が生まれてきた前の歴史的な不景気のことを想像しようとしても、具体的な話はなかなかぴんとこないのです。

雑誌「ニューヨーク」が、去年、この間亡くなったジョン・アップダイクにコメントをとっていた。
大恐慌について。
たとえば、父親が仕事をしていなかったから、母親がもう一人子供を持つことをあきらめ、自分は一人っ子だった、とか。
経済的な恐怖感はリアルだったけれど、人々がお互いに対して親切で、何か温かい感じがあったとか。

口頭でとったコメントだから、あまり整理されていないし、もっと知りたい、と思わせるような内容だけれども、これから辛い時代がきたとしても、そのなかできっといろんなドラマやすてきなストーリーが生まれたりするんだろうな、と思わせてくれる内容でありました。
オバマのことも話している。
興味がある人は、ぜひ読んでみてください。
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| 知識人 | 01:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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カダフィ大佐の提案

ここ数日、就任式の話題で持ち切りであった。
あまのじゃくの私としては、なんか別の話題、ないのかねー、と思ってしまうのであるが、ありましたよ、私の心をくすぐる話題が。

22日付けのニューヨーク・タイムズに、リビアのカダフィ大佐が寄稿している。
ファンキーな髪型をしたあの人です。
最近のイスラエル/パレスチナ情勢について解決策を提案しているのである。
その名も「The One-State Solution」。

ここ数年、国際社会は、パレスチナの国家を設立して、イスラエルと共存させる「two statessolution」を目指してきたわけです。
なので、見出しを見た瞬間、一瞬、どんな飛び道具?と思ってしまった。
しかし、読んでみるとなるほど、というところもある。
2つの国家を作ったところで、戦いは終わらないだろうし、政治家たちが好む好まざるに関わらず、イスラエル国内のアラブ系市民の数はどんどん増えている、だったらいっそ、ひとつの国にしてしまえば、共存せざるをえなくなるじゃないか、という話である。

私は中東の専門家ではもちろんないので、この方策にうまくいく可能性があるかはまったくわからない。
でも、見ているかぎり、戦い続けることが何かの解決になるとは思えない。
そして、中東情勢が解決されないかぎり、世界平和は達成されないだろうというのは、素人の私にもわかります。
カダフィ大佐、あなどれません。
どうなんですかね、これ。


| 時事 | 01:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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オバマ就任式が終わって

長い歴史のなかで、今日という日が何を意味するものなのか、まだわからない。
始まりの始まり、という人もいれば、終わりの始まり、という人もいるわけで。
とにもかくにも無事に終わってよかった、よかった。
判事が宣誓の文句を間違ったり、テッド・ケネディ上院議員が倒れたり、ちょっとした事件はありつつも、一部の人が恐れていたようなとんでもない事件などは起こらなかったということです。

泣いた?というメールをいくつかいただいたけれど、涙は出なかった。
個人的な感想を言わせていただければ、オバマのスピーチが、「やったぜ」という感じでも、「アメリカは偉大です」という感じでもなかったのは、良かったと思う。
イスラム圏に直接呼びかけたことも、アメリカ国民に「変わらなければならない」と訴えたことも、現実を必要以上に美しく描かなかったことも、必要なことだったのではないかと。
オバマが、これから良い仕事をできるかどうかはまったく未知数だけれども。

ところで。
オバマの演説には、共産主義についてのくだりがあった。
英語はこれ。
Recall that earlier generations faced down fascism and communism not just with missiles and tanks, but with sturdy alliances and enduring convictions.

日本語は、朝日新聞の訳から。
先人たちがファシズムと共産主義を屈服させたのは、ミサイルや戦車によってだけではなく、頼もしい同盟国と強固な信念によってでもあることを思い起こしてほしい。

AP通信の記事によると、このくだり、中国の国営メディアの翻訳ではカットされちゃったんだそうな。

なんだかとても残念な気分になった。驚きゃしないけど。
実際のところ、中国はすでに事実上、共産主義国ではなくなりつつあるわけで、目くじらたてなくても、という気がしてしまうのはおかしいのだろうか。
オバマが普通の政治家と違うのは、嫌な現実から目をそらさないというところだと思っている。
国民の目を現実からそらそうとする戦略をとっても、いつかきっとツケがまわってくるような気がするのだが。
国民は政治家たちが思っているほど馬鹿でも無知でもないはずなんだけどなあ。

最後に。
BBCによるキング牧師のインタビュー(1964年)を発見した。
今見ると、とても感慨深いですよ。






| 政治 | 16:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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オバマ大統領誕生まで秒読み

エラい盛り上がりようである。
昨日のリンカーン・メモリアルの前でのイベントにはじまり、とにかくこの盛り上がり様は一体なんなのだろうか。
というわけで、今日は、明日の夜、どこに遊びにいく????という質問を何度もされた。
明らかにパーティーナイトと化しています。

ま、気持ちはわからなくない。
明日になれば、史上最低の大統領とお別れできるわけです。
しかし、イバラの道はこれからですよ、と突っ込みの一つも入れたくなる。
こういう時に盛り上がれる人間だったら良かったなあ、なんて思ったりして。
あ、もちろんパーティーには出かけるつもりまんまんですが。

それにしても昨日のイベントは微妙であった。
U2のパフォーマンスを見て、それにしても鷹揚な国だとあらためて思ったのは私だけではないはず。
アイルランド人じゃん!という突っ込みを入れたくなるのは、私が日本人だからか。
エディターのMちゃんともこの話題になった。
いやでも、オバマのキャンペーンソング、U2だったんだよねー、という私のコメントに彼女の返答。

>オバマのキャンペーンソングはU2だったんですね。ほー。
>麻生太郎のキャンペーンソングを韓流スターが歌う感じ?

イメージしてみてください。
不思議度が高まりませんか。

そして、その他のメンツも微妙。
ブルース・スプリングスティーン、わかる。
スティービー・ワンダー、わかりますね。
アッシャー、うーん、微妙
シャキーラ、冗談でしょ?
という感じ。

なんでシャキーラなんだよ、と怒りたくなったのも私だけではないはず。
ヒップは嘘をつきません、って歌っている人ですよ。だって。
というわけで、しらけてしまったのでありました。

まあでも、歴史的な1日であることは間違いない。
今日のNYデイリーニュースに、BET(ブラック・エンターテイメント・テレビジョン)のパーティの話が出ていた。
出席者のなかから、黒人が大統領になるわけだから、黒人コミュニティだって、これからもっと努力をしないといけない、というような発言が相次いだ、というお話である。
たとえば脚本家のタイラー・ペリーの

The days of excuses are over
言い訳の時代はもう終わりだ

という発言。

オバマが大統領選挙に勝ったことだって、今振り返っても奇跡のように思える瞬間があるけれど、まあ、それもあれだけ優等生系のオバマだったから、ブッシュがあまりにもひどかったから、といろんな要因が重なって実現したわけで、これで、アメリカが人種の平等を達成したことには全然ならないんだった、ということをあらためて思い出したのでありました。

コメディアンのクリス・ロックが、最新作のライブのなかで、自分が住んでいるコミュニティに住むことができるわずかな黒人は、メアリー・J・ブライジとかJay-Zとかで、なのに近所の白人は歯医者とかなんだぜ、という話をしていたのを思い出した。
まあ、現実はまだまだそんな程度だ、という話です。

何はともあれ、宴は明日である。
明日はとりあえず盛り上がって、あさってになったら考えればいいか。

| 政治 | 12:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ちょっと早めにワシントン

この5日ほどワシントンDCにいました。
前乗り?早いね~などと言われましたが、オバマの就任式に出かけたのではなく、雑誌「コヨーテ」の取材で、ナショナル・ギャラリーで行われたロバート・フランクのエキシビジョン「Looking In」に出かけたのでした。

なーんだ、と言うなかれ。
ロバート・フランクのショーは、名作「The Americans」の50周年記念。
そんな年にオバマが大統領に就任するということを念頭に入れてみると、いろんなことが頭のなかを駆け巡ります。
50年前のアメリカと今のアメリカ。
変わったところもたくさんあるし、進化していない部分もたくさんある。
ただ少なくとも、黒人の大統領なんていう可能性は考えられなかった時代です。
キング牧師の「私には夢がある」演説よりも前ですからね。なんたって。

というわけで、就任式の取材はしないけれど、ちょっと別の角度から考えてみたりしています。
ちなみに、就任式の準備が進むワシントンは、どちらを見ても警官がいる、というくらいのものものしい雰囲気。
って、それはいつもなのか?
普段のDCにはあまりいかないので、判断ができません。

そしてニューヨークとはちょっと違う感じで盛り上がっているのが伝わってきました。
DCとメリーランドの境あたりで、こんなショーウィンドウ、見つけました。


それにしてもここまで人気がですぎるとかえって怖い。
今って、オバマに対する期待感と、政府に対する不信感が、並行して競い合うように、ぐんぐん空高く伸びきった状態だと思うのです。
こりゃあ、どうおとしまえをつければいいんでしょうか。

ちなみに、DCから電車で帰ってきたあと、映画MILKを見に行き、そのあとホイットニーでウィリアム・エグルストン展を見てきました。
なぜこんな行動に出たのか自分でも不思議。
やっぱり、この変な国について、とことん考えたい、という衝動なのかもしれません。


| 時事 | 14:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ファッションとリセッション

山から降りて来て2日がたちました。
というわけで断食も終了。

断食に興味がある!というメールをいくつもいただいたので、断食の報告。
6日間断食+オレンジジュースだけ1日+野菜ジュースだけ2日で終了。
6日でやめるのは悔しかったけれど、社会生活もあるし、涙をのみました。
それにしても生まれ変わったような体調の良さ。
めっちゃ元気になり、2日前から生き生きと仕事をしている。

というわけで、すっかりニュースから遠ざかった日々を送ってきたが、相変わらず暗い話が多いですね。
昨日は、Obedient Sons and Daughters という素敵なブランドが店じまいをします、というメールがきた。
投資家が退くことになって、今のブランドはたたむということになった、という話を耳にしました。
ウワサですけどね。

景気の悪さはどこの業界にも影響を及ぼしているけれど、景気が悪い、ということが、これから人の生活をどうやって変えていくのか考えてみるとおもしろい。
昨日は、某百貨店のファッション・ディレクターのお方にインタビューした。
彼は、景気が悪いからこそ、使い捨ての大量生産ブランドの時代が終わるのでは、と予測していた。
何年も着られるものを買わざるをえなくなる時代がくるのでは、と。

そんな話をしていたそばから、
「一人勝ち」ユニクロ、増収増益
という見出しを朝日で見た。

どうなんですかね、実際のところ。

ちなみに、ニューヨークでは3月あたりにトップショップもオープンする。
オープンが決まってから、準備をしている間に、世相がすっかり変わってしまったけれど、ニューヨークの消費者がどう反応するのか、今からとっても楽しみなのであります。



| ビジネス/金融 | 23:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アブサンとNYタイムズ

アブサン、知ってますか?
アルコールなんだけど、向精神作用があるってことで、昔はヨーロッパやアメリカで禁止されてた飲み物である。
しかし今はまた合法なので、ニューヨークではアブサンカクテルを出すバーが登場してきた、という話がニューヨーク・タイムズに出ていた。

アブサン、「人間失格」を思い出した。

ちなみに、私も飲んだこと、あります、アブサン。
確かにちょっと飛ぶ。ほんとに一瞬だけね。
そして、私の場合、激しい頭痛が。

それにしても、このタイムズの記事、この箇所がふるってる。

If absinthe were a band, it would be Interpol, third-hand piffle masquerading as transgressive pop culture. If absinthe were sneakers, it would be a pair of laceless Chuck Taylors designed by John Varvatos for Converse. If it were facial hair, it would be the soul patch. If absinthe were a finish on kitchen and bath fixtures, it would be brushed nickel.

バンドだったらインターポール、靴だったら紐なしのチャックテイラー、そこまではなんとなくわかるけど、そのあとが、キッチン/バスルームの金具だったらつや消しフィニッシュの銅って、芸がとても細かいのです。

最近、危ない状態にある心配されるタイムズ。
こんなユーモアも好きなのだが、なんとか続けていってほしいと願う今日この頃なのでした。

| メディア | 05:53 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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08年についてのコンセンサス

今日は山ごもり/断食5日目です。
こんなに気分が爽快なのは、とても久しぶり。
朝は目覚ましがなくてもぱっちり目が覚めるし、体も軽い。
雪山を眺めながら、原稿を書いたり、考え事をしたり、本を読んだりしています。

今年に入ってから、まだ誰とも会っていない。
これってけっこうすごいことのような気がします。
もちろん電話やメールで外の世界とは連絡をとっているので、想像するほど寂しくもないのです。

というわけで、テレビでよくやる「08年振り返り」系の番組もすべてまとめてミスしているし、紙媒体も読んでいない。
と思っていたら、フォトグラファーの川崎詩織ちゃんがこんな写真を送ってくれました。



世の中的には(すくなくともニューヨークでは)、08年はひどい年だった、というコンセンサスができているようです。
この見出しからも「終わってよかった」というムードがにじみ出ている。
大晦日に話をしたお友達(アメリカ人、金融系)も、
Nothing can be worse than 08.
と言ってから、一瞬とまって、
Or can 09 be worse? I don't know.
とため息をついておりました。

新聞も世間の人も、09は08ほど悪くなりようがない、なぜなら08があまりにもひどかったから、という前提で話を進めているような気がするが、それでいいのだろうか?
前提ではまったくない気がするのですが。

そしてもっと言えば、ニューヨークに住んでいると景気の動向がすべてを決めるような錯覚に陥ってしまうけれど、世の中には、景気の恩恵をまったく受けてなかった人だって、05年も06年も07年も苦しかった、という人もいるだろうしな。ま、もちろん08年に大変なことがたくさん起きたというのは事実だと思うけれど。
そんなわけで、お金の価値以外のところに幸せを見いだしたい、というところを今年の目標のひとつにしよう、と3日も経ってから思ったのでした。

ちなみに、このお家にはテレビがない(テレビはあるけど、ケーブルがない)ので、ニュースは見られません。
情報源はネットだけ。
しかし今NYタイムズをチェックしたら、ついにイスラエル/パレスチナで地上戦が始まってしまったようです。
ティーンエージャーの男のコが3歳の妹をぼこぼこにして、あいつが先に手を出した、といっているような状況である。
それはともかく、こういうときネットだけだとやっぱりちょっと頼りない、のでした。

| 時事 | 08:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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あけましておめでとうございます

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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

と、つい挨拶をしてしまったけれど、実は、旧年中におじいさんが亡くなったので、喪中ということになっています。
というわけで、今年は年賀状は失礼している。
ネットでのご挨拶もカウントされちゃうのだろうか。
圏外だといいな。
うちのおじいさんなら、許してくれるだろうと勝手に思う。

毎年、元旦以外は普通に仕事をしていることが多いのですが、今年は暦の組み合わせによって、クリスマスあけくらいからまったくコトが進まなくなっている。
景気が悪いこととあいまって、5日くらいまで休みにしている会社がニューヨークでも多いらしい。
というわけで、私も、取材が始まるのは7日から。
軽いウツを引きずったまま新年に突入するのはなんだし、吹っ切るためにはよっぽどドラスティックなことをしないと、と数日前から山ごもりを敢行しています。
お友達が、ニューヨーク州北部の山のなかに所有するお家を使わせていただいている。
ありがたいことである。
お家の持ち主は、カリフォルニアに行ってしまったので、私一人。
今日は雪がたくさん降ったので、とても静かである。

夏のアメリカ一周旅の原稿を書く、というミッションに加え、こんなふうに一人になることもなかなかないので、それを利用して、断食/腸内洗浄を決行しています。
2日も経つと、おなかがすいたともあまり思わなくなってくるのも不思議である。
カフェイン、食べものと、ニコチンと、常用的に摂取しているモノをすべてやめているのだが、一気にやっているからか、個々のアイテムにそれほど気をとられないし、気分も爽快。
いつまで続くかが見物であります。

一つの難点は、やっぱりまだ、集中力が切れやすいこと。
すぐにぼーっとしてくるので、そのたびに体を動かしたり、シャワーを浴びたり、気をそらすために工夫が必要。
気晴らしのために、到着したばかりの雑誌をひっつかんできたのはいいのだが、ニューヨーク誌なんて、「Where to Eat」特集だし、電話をかけてきた友達がモノを食べているのに反応したり、そんなエピソードはありつつも、ちょっとずつ楽になってきた。

と、あけましての挨拶のつもりが、つい断食日記になってしまった。
外界との接触がほとんどないということで、多めにみてください。

| 番外編 | 14:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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