2008年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年07月

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政治思想はライフスタイル? 

東京の編集者の方が渡辺将人さんが書いた「見えないアメリカ 保守とリベラルのあいだ」という本を送ってくださった。
渡辺さんは、冒頭の部分で、アメリカ人という生き物がみな何らかの形で「政治的」であり、リベラルとか保守的という言葉は人の生き様だと書いている。
ここのところが、もしかすると、日本人からみて一番わかりにくいところかもしれないな、なんて読んでいた。
リベラル/民主党と保守派/共和党(二つの組み合わせが、まったく一枚岩でないところが、コトを複雑に、またおもしろくもしているのだけれど)のそれぞれが、何を意味するところなのか、というのは、もしかして意外と知られていないだろうし、「生き様」という言葉にあらわれるような、政治思想以外の部分は特にちょっとわかりづらいのであります。

なんて思っていたら、うちにこんな本があった。


あなたが~だったら共和党員、あなたが~だったら民主党、ということだけで成立している本なのです。
一種のジョーク本というか、ポリティカルユーモアの本なので、「絶対」ということではもちろんないけれど、ときどきなるほど!と膝をうちたくなるようなところもある。

(共和党)if you buy a big gas-guzzling SUV thus sending American dollars to Middle Eastern countries where everyone hates America.

(民主党)if you buy a modest Japanese, German, or Swedish car, thus sending America dollars to European countries where everyone hates America.

(共和党)if you're afraid of the IRS (←税務署)
(民主党)if you're afraid of the FBI

(共和党)You think Colin Powell might make a good president if he weren't black.
(民主党)You think Colin Powell might make a good president if he weren't conservative.

これだけまったく違う2つの価値観が共存している。
いなかを旅していると、いっそ、2つの国に分かれてしまったほうがみんなラクなのではないか?と思ってしまうことすらある。
ほんとにおかしな国である。
よくも悪くも。
だからまたおもしろいと思ってしまうのです。

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| だからやっぱりやめられない | 14:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界中の人が、アメリカの大統領選挙に・・・

前にも登場した元上司が、用事でマンハッタンにきたついでに食事をした。
元ヒッピーのおやじさんである。ユダヤ系アメリカ人。

桐野夏生(翻訳版を読んでるんだって)からジョージ・カーリンまで、いろんな話をしたけれど、最後はやっぱり選挙の話題になった。
自分はもちろんオバマに投票するけれど
The racism in this country is so deep that I am worried if this country is not ready to elect a black man.
この国の人種問題は本当に深刻だから、この国に黒人を当選させる準備ができているか心配だ。

と、やっぱり言っていた。
これから、選挙までの間に、きっとアメリカの醜さが全部出てくるよ、って。
私も心配。
だけど、醜いところはいっそ出しちゃったほうがいいのだろうという気もします。

それにしても、この元上司は、会うと必ず、一つはとてもラディカルで、とてもおもしろいことを言う。

今日の決め手はこれだった。
"I think everybody in the world should be able to vote for our presidential election."
世界中の人が、アメリカの大統領選挙に投票する権利を得るべき。
理由は、1、アメリカが世界に及ぼす影響はよくも悪くも大きいから。
2、アメリカ人はass holesだから。
(私の意見じゃありませんよ、彼が言ったそのままですよ、念のため)

現実的ではないけれど、ためしに仮想選挙だけでもやってみるとおもしろいかも。



| 普通の人々 | 11:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アイムス、ギンズバーグ、そしてカーリン

イーモバイルのお猿さんCMをめぐって、いろんな人からいろんな反応があったことをきっかけに、アメリカの人種問題の現実について、ここ数日考えたりしていた。

と、思っていたら、以前、女子のバスケットボール選手を「nappy headed ho」 と呼んで一度は解雇されたラジオショーのホスト、ドン・アイムスがまた問題発言をして話題になっている(前回の事件はこれ)。

アメフトのアダム・ジョーンズが逮捕された、というネタをラジオで取り上げたときに、
What color is he?
彼の人種は?
と聞いて、「アフリカン・アメリカン」との答えに
There you go. Now we know.
ほらね、それでわかったぞ(って感じ?)と言ったということで。

こんなアホがまだいるのもアメリカの現実なのです。
たぶん、アメリカの人種問題は、日本で思われているよりもずっと遅れているのだと思う。
ニューヨークのようなところにいるとなかなか肌で感じることは少ないけれど、刑務所を訪れたり、ホームレスセンターのようなところに行ったりすると、この国のうたう「平等」がすっごく遠くにあることがよくわかる。
田舎にいくと、自分が普段、自分の肌の色が原因で嫌な思いをすることの少ない環境に生きていることが、とてもありがたく思えたりする。

先週、前に取材して以来、交流が続いている詩人のゲーリー・スナイダーが、NYで講演した。
テーマはビートとインド。
スナイダーは60年代に、アレン・ギンズバーグとインドに旅をしているのだが、その話をしてくれた。
講演に参加していた評論家のひとりが、ギンズバーグの詩を今あらためて読み直してみると、まさに今の時代について語っているような気持ちになる、という話をしていた。
そしたら数日後、路上のブックディーラーがギンズバーグの全集を売っていたので、これは何かのご縁だと思い、もう一度読みなおしている。
ギンズバーグは97年に死んでしまったけれど、「アメリカの没落」におさめられている詩なんて、今読んでも共感できる。
つまり、アメリカはきっと、あんまり進歩していないということなんだろう。

そういえば、心から尊敬していたコメディアンのジョージ・カーリンが亡くなった。
前にもカーリンについては書いたことがあったけど、常に、アメリカに対してダメ出しをし続けた人である。
アメリカの物質主義をあざけり、宗教観に警鐘をならし、政府にけんかを売りながら、同時にオーディエンスを笑わせてくれた人。
お猿さんのCMをめぐって、「アメリカの価値観」についても考えていたのだけれど、この人を見ると、「アメリカの価値観」は一枚岩どころか、何層にもなっているのだと思えて安心できた。
こんな時代だからこそ、ずっと戦い続けてほしかったけど。



| 知識人 | 13:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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今日の脱力 ~オバマとお猿さん

E-mobileのCMがアメリカのブログで紹介されている。
お友達のKちゃんのだんなさんが送ってくれた。

お猿さんが、壇上で「Change」をうたっている。
これ、日本ではがしがし放映されているのでしょうか?
海外に住んでいる人のために、問題のCMはこれ。

このブログの書き手はこう言っています。
Do the Japanese creatives even KNOW how racist this is?
I can’t wait for CNN and MSNBC and FOXNEWS of America to get a hold of this one.
日本のクリエイティブのみなさんは、これがどれだけ人種差別的かわかっているだろうか?
CNNとMSNBC、フォックスニュースが、これを発見するのが待ちきれないよ。

はああああああ。
ため息。

日本人としてはこの茶目っ気、わからなくもない。
「Change」というコトバを使う限り、この猿はオバマのパロディだと思われるのは当然だけれど、猿=黒人、というのが人種差別だというふうにはきっと考えなかったのだろうということもなんとなくわかる。

そ、それにしても...
誰もとめなかったのだろうか。
はああああああ。
このデジタル時代にあって、日本で放映されているものが日本国内にとどまると思ったら大間違いである。
ウェブで紹介するならなおさら。
これがテレビで紹介される瞬間を考えただけで脱力。
痛々しすぎて、すぐにチャンネルを変えてしまいそうです。

(追記)
今日、友人E(アメリカ人、女性)がうちに遊びにきて、この話題になったところ、「じゃあ、ソックス・パペット知ってる?」と新しいネタを教えてくれた。
ユタの会社がオバマの靴下人形を発売しようとして顰蹙を買ったというニュース。
大騒ぎになって発売をやめるとか、やめないとか大騒ぎになっている。
やっぱりこれもお猿さん。




この会社は、謝罪文を出したりしているのだが、Eの意見では、これはかわいい人形のふりをしたオバマ攻撃じゃないかとのこと。
だって、マケイン猿は作ってないじゃん!!!と怒りくるっておりました。

いずれにしてもオバマ=猿の図式はアメリカ人がやると大騒ぎになるということが証明されたわけである。
ちなみに、E-mobileのCMは、YouTubeにも出てました。
なかなか激しいコメントの書き込みが・・・


(追記2)
いくつかのブログやニュースサイトでこのエントリーをピックアップしてくださった方がいて、急にアクセスが増えてびっくりしている。
いろんな意見が飛び交っているようですが、アメリカに住んでいると、日本の現実がいまひとつわからないこともあり、勉強になります。
なかには過去の似た事件を紹介している方もいて、興味深い。
ギャツビー(マンダム) 猿を使って黒人蔑視と抗議を受けCM中止

とりあえずはまた明日から淡々とやっていこうと思います。
明日は明日の風が吹くってことで。

| 不思議の国ニッポン | 14:27 | comments:13 | trackbacks:2 | TOP↑

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空の旅は拷問か

カナダの旅は取材もうまくいったし、とても楽しかったけれど、ハプニング(これ、死語?英語では確実に死語ですけれど)もあった。
NYの空港にたどりついたら、NYからハリファックスまでのフライトがキャンセルされたことがわかった。
つまり、自動的に、ハリファクスーシャーロットタウン(プリンスエドワード島の空港)便に乗れないことになる。
島までの便は1日1便しかないので、翌日の便に乗るしかない、とカウンターのお姉さんが平然という。
ごめんなさいね、というふうでもない。
中3日の限られた日程の取材である。それじゃ困るんだけど、他のルートはない?と聞いても首をふるばかり。
えーっと、困ったな、どうしようか、と考えてみたが、良い方法を思いつかないので、じゃあ、しょうがないから、翌日の便にのせてください、と言ってみた。
コンピュータをかちゃかちゃやってたと思ったら
「あらら、もううまっちゃった。だから早く決断しろって言ったのに、ぐずぐずしてるから」
こういうときの気持ちをなんと表現したら良いのだろうか。
物騒なコトバしか思い浮かばない。ネットにはとても書けません。
日記には書いたけど。

この間のパリ旅行でも同じことが起きた。
便をキャンセルしておいて、「どうする?」みたいな態度をとる。
何万というお金を払って、不慮の事態が起きるところまではわかるけれど、解決しようという態度すら見せない。
ちなみに前回のパリはアメリカン航空、そして今回はエアカナダである。

What do you suggest we do?
ともう一度チャンスをあげたのに、返事は
I don't know what to tell you
憤死するかと思います。こういうとき。ほんと。

ない頭を必死に動かして、考えついた解決策。
ハリファックスまで行き、そこから陸路で島に入るという方法。
夜中のカナダを車で何時間も走ることになるけれど、一日無駄にするよりはいいだろ、と。

ほんと、エアトラベラーの権利は、ないも同然である。
どーよ、これ、って考えていたときに、ユナイテッドがアメリカンに続いて、預ける荷物に課金するというニュースが入った。
1つ15ドル。
どんな荷物でも預けるとお金が必ずかかることになった。
確かにエネルギー価格は上がっている。
コストがあがっているのもわかる。
でも。でも。
航空会社の経営状態が悪くなったのは、それだけじゃないと思う。
カストマーサービスは悪いし、しょっちゅう遅れるし、鞄はなくなるし。
それなのに、お客の負担ばかりが増える。
ちゃんとやれてるエアラインだってあるのにな。
ダメな航空会社は淘汰されていくべきだと思ってしまいました。

余談ですが、カナダから戻った入国審査で列に並んでいたときに、列をさばいている空港のお姉さんが、「ティム・ラッサートが死んじゃったって」と大騒ぎしていた。
ティム・ラッサートは、NBCの「Meet the Press」という番組のキャスターをつとめていたジャーナリスト。
私のなかでは、アメリカのジャーナリズムの良心を代表する存在だった。
しかも58歳という若さで。
右に、左に、と政治思想が偏ったジャーナリストが多いなかで(自分も含めて)、貴重な存在だったと思う。
とても、悲しい。
合掌。

| ビジネス/金融 | 09:02 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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カナダという国




出張でカナダにいます。
たぶん4年ぶりくらいである。
カナダといっても広いけれど、今回はプリンスエドワード島の旅。

入国審査で、前回は「ようこそ!」みたいな感じだったのに、今回は、「ナニしにきたの?」「友達とか家族とかいないだろうね?」とアメリカの入国審査みたい。
気のせいだろうか?
と思ったけれど、この国の人に聞いてみると、やっぱり気のせいでもないらしい。
アメリカみたいになってしまうのではないかと心配している人も多いみたい。

カナダについて、どんなイメージを持っているだろうか?
私のなかでは、アメリカが派手好きの兄。カナダは地味でちょっとオタクな弟って感じ。
アメリカが、ピンクのネクタイとかしちゃうちゃらい金融マンだったとしたら、カナダ休みになるとキャンプに出かけるヒッピーな教師って感じかしらん。
自然はたくさんあるけれど、文化はあんまりない。
みんないい人だけれど、刺激はいまひとつない。
ちなみに、カナダでミュージカルをプロデュースしている人と話しているときに、そんな話になった。
カナダのコンプレックスのひとつは、世界に誇れるような文化人をあまり輩出してないということなんだそうだ。
なるほどというか、やっぱりというか。

ちなみに、カナダの文化人、誰か知ってます?
モンゴメリー(赤毛のアン、である)。
ブライアン・アダムス(80年代のチージーなあの人)。
意外なことに、ジェフ・ウォール。
それにしても思い出すのが大変なくらいだから、そんなに多くないってことなんだろう。

取材に協力してくれた先生の一人は、アメリカ出身で18歳のときに留学してきてそのまま居着いてしまい、今もここに住んでいるという女性だった。
アメリカに帰る予定はないんですか?と聞いたら、
オー、ノー、ノー、ノー、ノー、ノー、ノーだって。
ノー、6回である。

何が一番違います?と聞いてみたら、
The moment that I am in the United States, I worry about money, how much I have or not have and how much I need.
In Canada, I don't worry about money.
アメリカに入った瞬間から、お金がいくらあるとかないとか、いくら必要だとか、心配になってしまうのよね。
カナダでは、お金の心配はしないの。

アメリカの拝金主義。同感である。
不思議。アメリカにいると、お金のことがとても心配になるのである。
なんででしょうかねええ、と話し合ってみた。
先生の意見。
For Americans, in a twisted way, money is a symbol of democracy.
つまり、人種とか階級とかにかかわらず、お金はがんばれば誰でも手にできるものだということになっている。
だから、自分の価値は資産で決まるようなオブセッションに悩まされているわけです。
Canada was benefited from the fact that it was so poor for so long
カナダは、長い間貧しかったということによる恩恵を受けていると思うわ。

確かに。
貧しくても、物価も安いし、自然はきれいだし、安全だし。
この島の人たちもとても幸せそうである。
でも文化がないのはちょっと困るなあ。
なんて思っていた矢先に、ギャラリーでやってたショーで、マン・レイの初公開の作品を見た。
あるじゃん、文化も。
もしかして、引退後に住みたい場所、ついに見つけてしまったかも~。

| 旅先から | 12:55 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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一夜明けて

昨日は、ヒラリーの引き際の悪さにすっかり気を取られてしまったけれど、よく考えたら、歴史的な一日だったのでありました。
黒人が二大政党のどちらかの大統領候補になったわけですから、これは大事である。

というわけで、一夜明けて、メディアの関心事は、オバマが誰を副大統領候補に選ぶか、ということに移ったようである。
ヒラリーを選べば、ヒラリーの強固なサポーターたちの票を得られるかもしれないけれど、Hillary Haters を遠ざける。
何よりも、既存のワシントン政治を非難しているのにヒラリーを選ぶとなんだか矛盾した感じがしてしまうだろうから難しいところである。
黒人男性と女性副大統領候補の組み合わせを「ドリーム・チケット」という声もあるけれど、一方で、副大統領候補なんて誰でも一緒だよ、という声もある。

そして、もうひとつ今日の分析ものの大きなテーマは、「ヒラリーがなぜ負けたか」だった。
そもそも、知名度でも経験でもずっと勝っていて予備選が始まる前は「圧倒的有利」と言われていたヒラリーである。
そして負けた理由としては、
「オバマが一般有権者相手に遊説している間、ヒラリーは大物政治家に陳情していた」
「インターネットを攻略できなかった」
「スタッフ同士の内輪もめが激しかった」
などなど。
そしてもうひとつは
「ビル」。

この間書いたように、50代以上の有権者の間ではいまだに根強いビルの支持だけれど、今回のキャンペーンでは余計なことばかり言って、妻の足を引っ張る結果になってしまったビル。
とっても残念である。
どれだけ悔やんでもすべて過去のことであります。

さて。
また全然話は変わるけれど、前回の旅でちょっと大きくなってしまったので、「ブートキャンプ」に行って来た。
主催は、私がかれこれ3年くらい夢中なイサウロ先生。
弁護士で柔道家でヨガの先生。すごい人物である。
「ブートキャンプ」はヨガとマーシャルアーツの組み合わせ。
ああ辛かった。
それはさておき。クラスが始まるときに、先生が読んだコトバに耳がダンボ。

There is surely nothing other than the single purpose of the present moment.
A person's life is a succession of moment after moment.
When one fully understands this moment, there will be nothing else to do and nothing else to pursue.

クラスが終わって、先生に、あれ、誰のコトバ?
と聞いてみたら、日本人であった。

端的只今の一念より外はこれなく候。
一念一念と重ねて一生なり。
山本常朝
の英訳でありました。

深いですね。
英語ってなんてシンプルで、日本語ってなんて奥深いんだろうとあらためて実感。
ほんとにヒラリーとはなんの関係もありませんが。

それにしても今日もまたたくさんの瞬間を無駄にしてしまったような気がします。
反省。。。





| 政治 | 14:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ついに決着?

つくづく引き際って大切だと思う。
今日の昼間、「ヒラリーが非公式なチャンネルを通じて、副大統領候補のポストをオファーされれば受け入れる、とオバマ側に伝えた」というニュースが流れてきて、びっくりしました。
負けを認めていないのにずるくありませんか?
これじゃあ、副大統領候補になれるんだったら退いてもいいよ、と言っているみたいじゃない?

と思っていたら、腹心のM(ヒスパニック、女性)から電話がかかってきた。
Didn't I tell you she was just a schisty politician years ago?
schistyというのは、チープみたいな感じだろうか。
確かにMは、ヒラリーが上院に立候補した頃から、あいつは信用できな、絶対投票しない、とずっと言っている。
あ、ちょっと待てよ、ヒラリーが候補になっていたらマケインに投票するつもりだったのだろうか。
今度話したらちゃんと確認しないと。

夕方から出かけている間に、オバマが獲得した代議員数が過半数に達して、指名が確定していた。
そして今日のヒラ子さんのスピーチである。
I will be making no decisions tonight.
今夜は、どんな決断もしません。
そして、大きく盛り上がるヒラリーの支援者たち。
さらにヒラ子さんは、自分の獲得した票数に言及したり、まだ、「ほんとは私の勝ちなのよ」と言わんばかり。
ウェブサイトを訪問して、あなたたちのご意見聞かせてね、だって。
妙な話である。
決断しようと決断しまいと、もう決まってしまったのに。
一応解説すると、各州の代議員や特別代議員が票を投じるのは8月4日の党大会。
つまり、それまでは、どちらかが「負けました」といわないかぎり、厳密には終りじゃない。

テレビを見ていても、民主党系のコメンテーターたちは、潔く負けを認めて党をまとめるチャンスだったのに、と暗い顔つき。
それもそのはず。ヒラリーさんのハードコアな支援者たちには、ジョン・マケインに投票すると息巻いている人も多いらしい。
そんなことより大切なことなかったっけ?と言ってあげたい。
戦争とか?? 信用不安とか??
一方のオバマは、そんなヒラリーを攻めることなく大人な対応。
役者が一枚上だと思いたいけれど、このあと、さらに手強い敵が待っています。

そういえば、iTunesを整理していて、Tupacのchanges という曲を久しぶりに発見し、黒人の大統領を迎え入れる準備はできていない、という一節があったのに気がついた。
これが書かれたのは98年。
思えば、そのとき、オバマはまったくノーマークの地方政治家だったのに。
今日ちょっとだけ、初の黒人大統領誕生が現実に近づいたことになったと思うと感慨深い。
帰り道、通りかかったバーのテレビで流れていたのが、スポーツじゃなくて、オバマの演説だった。
それくらい盛り上がっているのです。

ところで全然関係ないのだけれど、今日ロングアイランドシティをうろうろしていて、こんな光景にぶちあたった。



かわいい~なんて思いながら、どこに向かうのか見ていたら、



野良猫たちのために出された食事をむしゃむしゃ食べにいくところであった。
そして、カモ一家にびびり、ゴミ箱の下に隠れる猫たち。
のどかなワンシーンかと思わせておいて、弱肉強食のワンシーンだった。
やっぱりここはNYでありました。

| 政治 | 14:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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モダンヒッピーズ

先日、アーカンソーを車で旅しているときに、旅の友Tが、「アーカンソーには、けっこうイケてるヒッピーのシーンがあるらしい」と言った。
そのとき通過していたのは、Mt. Idaという街。
大自然しかなさそうな街なので、ほんとかよ~と思ったときに、クリスタル屋さんを通過した。
クリスタル屋さんは、ニューエイジ文化の象徴である。
あそこに寄って、ちょっと様子を見てみよう、という話になった。
クリスタル屋さんの店番をしていたのは冴えないおじさん。
ちぇーっと思ったけれど、隣に植物屋さん兼アンティーク屋さんがあった。
店先には、ヘンプでできた植木のハンガーがたれさがってる。
あれは、ヒッピーの象徴ではないか。
と、お店に入ってみると、ジョニー・キャッシュを大音量でかけながら、ジョニーと一緒に歌っている兄ちゃんがいる。
曲目は「HURT」。
そういえば、ジョニーはアーカンソー出身であった。

話しかけてみたところ、オーストラリア生まれ、アイダホ育ちの兄ちゃんであった。
アーカンソーで何してるの? ここで暮らしてるの?とたずねたところが返ってきた答え。

I am just being here for the time being.
I know I live on this earth, but the idea of "living here" kind of freaks me out.
しばらくはここに存在しているってだけのこと。
地球の上に暮らしてはいるけれど、“ここで暮らしてる”っていうコンセプトは、ちょっと苦手なんだ。

うーむ、ヒッピーである。
ちなみに彼は、今も存在するフラワーチルドレンたちと1年にわたり旅をしたこともあるけれど、やっぱりその集団生活に馴染めずに脱落したんだそうな。
ヒッピーのコンセプトは理解できるけれど、僕はやっぱりワークアウトだってしたいし、ヒゲだって剃りたいの。
そういったら、「君は現代社会に洗脳されている」と言われたけれど、あいつらだって、僕を洗脳しようとしたっていう点では変わりはないよ。
と、説明してくれた。
だから今は、一匹狼ヒッピーをやっている。
世の中、いろんなタイプの思想があるけれど、思想にからめとられすぎて、身動きできなくなってしまうことがあるのだと、この兄ちゃんに教えられた気がする。
ランダムに旅をしていて、こんな人に出会えるところに、この国の大きさを感じる。

ところで、アーカンソーには、イケてるヒッピーシーンがあるって聞いたけど?
What are you talking about?
Arkansas is all about rednecks.
何言ってるの?
アーカンソーはレッドネックばっかりだよ。

そっかー、やっぱりガセでありました。
こんなところにヒッピー、いないよね~。

ところで。
ヒッピーがいるというガセネタを流したのは今回の旅の友T。
あまりよく知らないのに、興味と利害が一致したので、偶然か必然か旅の友になったのでありました。
ミュージシャンでアーティスト。
遺跡を見に行ったときには、古墳のような丘のてっぺんで、いきなりヘッドスタンド(ヨガのポーズ、頭で立つあれです)。
???となる私に、「逆さまから見たら、どういうふうに見えるかと思って」。
キャンプでご飯を作ってくれたり、ストレスが頂点に達した瞬間に、先日のTシャツのビデオを見せてくれたり、とにかく、ピースな人物でありました。

サイケなバンドをやっていると聞いたことはあったけど、見たことはなかった。
一緒に旅をしたヒトがどんなバンドをやってるのか興味があって、ブッシュウィックまで行ってきましたよ。
USAISAMONSTERというバンド。

こんなすごいモノ、みたことない、というくらいすごかった。


youtubeの音だと、いまひとつすごさが伝わらないかもしれないけれど、生で見ると、ほんとすごい。これ、二人でやってるって、すごくない?
しかも一人はドラムを叩きながら足でオルガンのようなものをひいている。
さすが、USA is a monsterである。
惚れるかと思っちゃった。一瞬。
人生ってなんだかんだめんどくさかったり、つらいことも多いけど、こんなものをたまに見せてもらえるんだったら、すっごく満足かも。



| 旅先から | 15:23 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

2008年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年07月

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