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それぞれの人間に合う場所が・・・

先日、昔の同僚(ブラジル人、男子)Pと食事をした。
入社時期が同じこともあって仲良くなったPは、昼間は記者の皮をかぶっていたけれど、本当はハウスのDJで、ニュースルームでも、アフロの髪の毛がとても目立っていた。
それなのに。
待ち合わせの場所に登場したPは、短髪にスーツ姿。
どーなっちゃったのよ~、と大騒ぎしてしまった。

アフロにポロシャツだと会社でも現場でもガキ扱いされるから、もうあのルックスはやめたのさ、と悲しいことを言う。

DJだって最近はもうほとんどやってない。
だって、好きな曲があってもレコードが出ないから、ちっとも楽しくないよ。
CD使ってまで続けたくないもん。
でもね、仕事はラクだし、5週間の(!)バケーションはあるし、とってもハッピー。
キミはこんな素敵な仕事をみすみすと辞めてばかだなあ、なんてことを平気でいう。
ちょっと疲れ気味だったこともあって、私がバカだったのか、なんて一瞬考えてしまった。

そして昨日。
キャブに乗っていたら、クルマが突如止まって運ちゃんが、通りかかった警官と握手をしたうえ、知らないコトバで警官と談笑している。

ちょっと~、知り合い? ケーサツの友達がいるの?
と好奇心まるだしで聞いてみると、ジョン・ジェイ(犯罪学の研究で有名な大学)の同級生だったのさ、という。
同じハイチ系だってこともあって、仲良くなった。
そして、彼は警官になり、自分は運転手になった。
悪いと思いながら、好奇心に勝てずに聞いてしまった。
それで、いいの?って。

I realized that I was too honest to pursue criminal justice.
Living in the city, hassling, all that wasn't for me.
There are different places for different people.
犯罪学を続けるには僕は正直すぎたってこと。
シティに住んで、戦い続けるのは僕には向いてなかったんだ。
それぞれの人間に合う場所があるんだよ。

今は、タクシーを運転して、ニュージャージーの家に帰る。
静かな暮らしが合ってるのさ、と言っていた。
ヤツは黒人なのに警官なんて大変な職業を選んで今は大変だろうけど、そのうちばっちり年金をもらって、老後を暮らせる。
でも僕にはそれは向いてない暮らしなんだって思うんだ、って。

また運ちゃんにひとつ教えられてしまいました。
隣の芝生は青く見えるけど、私に大企業ライフはあってなかったんだ、ってこと。
たまに忙しくて疲れたりすると、会社員時代はよかったな、なんて思ちゃったりして、そんなことも忘れてしまいそうになります。

そういえば、Pも、あと10年くらい働いたら、どこか物価の安い静かなところで暮らしたい、と言っていた。
ニューヨークは家賃も高いし、息を吸ってるだけでどんどんお金がかかるから。
フランクフルトでの仕事をオファーされたけど、やっぱりそれはさすがに考えちゃうらしい。
フランクフルトは、平和でいいらしいけど、夜遊びに行く場所がないんだって。

どーせ、遊びになんてもう行かないくせに!
と突っ込んだら、
It is not the matter of if I go out or not,
It is the matter of knowing there are people out there, having a good time just in case I decide to go out.
オレが遊びにいくかどうかじゃなくて、遊びに出かけて楽しんでいる人がいるってわかっているかどうかの問題。遊びに行きたくなったときのために。

だって。
私もその気持ち、わかる。
ニューヨークに住んでいても、仕事の付き合いで以外で遊びに出かけることはすっかり少なくなった。
クラブなんてずっと行ってないしな。
すっかりださいオトナになってしまった気がします。
でもやっぱり、ニューヨークの暮らしをやめてもいいと思うまでにはまだ時間がかかりそうである。
たまに遊びに行きたくなることがあるかもしれないし。
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| 普通の人々 | 04:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界中の人が、アメリカの大統領選挙に・・・

前にも登場した元上司が、用事でマンハッタンにきたついでに食事をした。
元ヒッピーのおやじさんである。ユダヤ系アメリカ人。

桐野夏生(翻訳版を読んでるんだって)からジョージ・カーリンまで、いろんな話をしたけれど、最後はやっぱり選挙の話題になった。
自分はもちろんオバマに投票するけれど
The racism in this country is so deep that I am worried if this country is not ready to elect a black man.
この国の人種問題は本当に深刻だから、この国に黒人を当選させる準備ができているか心配だ。

と、やっぱり言っていた。
これから、選挙までの間に、きっとアメリカの醜さが全部出てくるよ、って。
私も心配。
だけど、醜いところはいっそ出しちゃったほうがいいのだろうという気もします。

それにしても、この元上司は、会うと必ず、一つはとてもラディカルで、とてもおもしろいことを言う。

今日の決め手はこれだった。
"I think everybody in the world should be able to vote for our presidential election."
世界中の人が、アメリカの大統領選挙に投票する権利を得るべき。
理由は、1、アメリカが世界に及ぼす影響はよくも悪くも大きいから。
2、アメリカ人はass holesだから。
(私の意見じゃありませんよ、彼が言ったそのままですよ、念のため)

現実的ではないけれど、ためしに仮想選挙だけでもやってみるとおもしろいかも。



| 普通の人々 | 11:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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国境を守らないといけない ~タクシードライバー

2、3日前、タクシーに乗った。
ラジオのコメンテーターが、「マケインは国境のセキュリティを強化するつもりがないからダメだ」てな話をしている。
こ、これは。保守強硬派が好む言論系のラジオ局ではないですか。
ドライバーの名前を盗み見ると、サミーなんちゃらとかアメリカ人っぽい名前が書いてある。

これ、どこのラジオ局?と聞いてみた。
W@@だよ、保守系の。
その言葉には、ちょっぴりだけどアクセントがある。

誰に投票するの?
ジュリアーニに投票しようと思ってたけど、やめちゃったからな、ロムニーかマケインかどっちにするか考えてるところ。
オバマやヒラリーは、論外といった感じである。

とすると、あなたもコンサバティブなわけ?
社会的には穏健派だけど、政策的には保守だね。

そのあとがすごい。
I hate gays and abortion, but what other people do is not my business.
We have to protect our borders. Immigration is my no.1 issue.
ゲイと中絶は嫌いだけど、他人がすることは僕には関係ない。
国境を守らなきゃいけない。移民問題は僕にとっては一番の争点なんだ。

つかぬことを伺いますけどね、ご出身はどちら?
ギリシャだよ。

ふーむ、そうなのよねえ、移民で保守的、という人は意外に多い。
(ゲイと中絶が嫌いで、どこが社会的には穏健なのか、という突っ込みはおいておいて)
私なんか、この国に住もうと思って、何年も、ビザをいただいて住んでいるわけだから、政府にいろんな文句はあるにしても、「国境を守れ」とか「メキシコからの不法移民を阻止せよ」と思ったことはないし、ほかの移民もそういう心情なんだろうと思ってしまいがちだけど、全然そんなことはなかったりするのである。

かつて、アイルランドから移民がたくさんきて、そのあとイタリア人がやってきて、さらにそのあとポーランドからもごそっときたわけですが、その多くがアメリカに慣れると「俺らでおしまい」って、扉を閉じようとしてきたわけです。

でもさ、あなたも移民じゃないの?
アメリカに受け入れられて、ここに住んでるわけでしょ?
と突っ込みを入れてみた。
I lost a friend in World Trade Center.
ワートレで友達を失ったんだ。

マジックワードですね、こりゃ。
ワートレで友達を失った→テロリスト許せん→国境を強化しろ
という理屈だけど、それとメキシコからの出稼ぎ問題はちょっと違うと思うんだけど、こんな理屈を言う人にそれを言っても無駄である。

日本から選挙を見て、なんでいまだに共和党に投票する人がいるんだろ、と思っているみなさん、アメリカにはこういう人がいっぱいいます。
内陸には相当いるはずです。
こんなNYにも、すぐそばにいるんだから。




| 普通の人々 | 21:58 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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キミ、息してないよ

知り合いの研究者の先生に頼まれて、First Zen Instituteというところに行ってきた。
場所はうちから10ブロックほどのところ。
インスティテュート自体は19世紀末にできたらしい。
アメリカにおける禅宗の発展については専門家ではないし、間違ったことを言ってしまいかねないのでおいておいて、資料を請求する、というだけの用事にわざわざ出かけたいと思ったには理由があるのです。
私が渡米するとき、うちの祖父が「ニューヨークで行くべきところ」というようなリストをくれた。
仏教のお寺とか、いくつか入っていたのだが、ここが入っていたような気がするのである。
渡米して12年め(げ!)になったが、これまですっかり忘れていた。
そんなリストをもらったことも、そんな場所があったことも。
これも、12年遅れのおじいさん孝行である。

で、インスティテュートを管理しているマイケルさんという男性と、1時間ほど話をした。
いろんな話をしてくれたのだが、そのなかで、禅を勉強しようと思ってやってくる人のタイプにも時代の移り変わりがあってね、という話になった。
たとえば60年代とか70年代は、禅はクール、と思ったヒッピーが多かった。
LSDでへろへろになったままきたり、泥酔してたりね、と振り返るマイケルさん。
今はどんな人が来るんですか?
と聞いてみた。

最近は、仕事のこととか、お金のこととか、将来のこととか、心配すぎて神経症になってるような人が多いね。
いろんなことが心配でしょうがなくて、何かしないと!って思って、禅を思いつくんだろう。

ふむ、ふむ。
確かにそういう人、私のまわりにもたくさんいる。
いつも忙しなくて、心配そうな顔をしている。英語だとuptightな感じの人たち。

なーんて、思ってたら、帰りがけ、マイケルさんが、こんなことを言った。
余計なお世話かもしれないけど~、キミ、あんまり息してないよね~。
ストレスを感じたら、息をするように気をつけるといいよ。

がーん。
You are not breathing
といわれたのは、初めてではない。
ヨガの先生に言われたこともあった。
しかし、1時間話しただけの人、しかも1メートルくらいは離れた人に、気がつかれてしまうとは!
私も、ストレスにやられてる現代人なのよねえ。

というわけで、今夜はミシガンの党集会の投票ですが、自分が息をしているか確認しながら、ゆっくり見ようと思います。

| 普通の人々 | 08:33 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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不法移民のお父さん

週末、女友達Mが遊びにきた。
Mは、2番目につとめていた弱小出版社の元同僚で、その後、私と同様転職を繰り返し、今は、地元ロングアイランドのメーカーでPRをやっている。

話題は必然的に大統領選に向いた。
彼女は自他ともに認める「クリントン・ヘイター」である。
そして、ヒラリーが民主党候補に選ばれてしまうと、共和党候補が勝つ可能性が高くなると心配している。
今のところ、オバマが候補になった場合は、誰が相手でも優勢だという結果が出ているだけに、民主党は、勝つための戦略をちゃんとたてているのだろうか、という心配である。

ところで。
Mは、ヒスパニック。
母はプエルトリカンで、父はドミニカンである。
父はものすごい教育パパだったらしいのだが、実はこのパパ、今回の選挙でクローズアップされているillegal immigrantのひとりである。
何十年も前に出稼ぎでやってきて、恋に落ち、結婚して子供を二人もうけた。
911が起きて、移民政策が厳しくなる前に、何度も合法移民になるチャンスはあったらしいのだが、それをしないままここまできてしまった。
Mが子供の頃、あるとき、家族で移民局にいって、パパを合法にしようということになった。しかし行く途中で夫婦喧嘩になって、結局パパは車からおりてしまったのだという。
というわけでパパは今も不法移民。

パパはもはやドミニカ共和国のパスポートすら失効してしまい、身分証明書もない。
したがって、国外には出られない。
Mのママと離婚した今、近所のお金持ちのおばあさんを世話して暮らしているが、家賃を払えないので、Mの弟が面倒を見ている。
不法なので当然のことながら、政府のお世話にもなれないし、年金も期待できない。
パパとしてはドミニカには帰りたくないらしいが、かといって、アメリカにいたいわけでもないらしい。
家族はパパをどうするか、と何度も話し合ってはいるが、いつか見つかって強制送還
になるまでは、現状維持しかない、と結論したようである。

ところで、パパは選挙のことをどう思ってるの?と聞いてみた。
He thinks every single one of them is a piece of shit.
For him, the only good people are Fidel and Hugo.
カストロとチャベス以外は、みんなうんこたれ、ということである。

なかば冗談だと思うけれど、Mは、
「ボートに乗せてキューバに送っちゃえば、私たちもパパもハッピーなのに」
と笑っていた。

Mのパパのような不法移民をどうするか、という問題は、選挙でも大きな争点のひとつになっている。
1週間くらい前に、ロムニーのタウンホールミーティングを見ていたら、質問者のひとりが、「この人たちだって神の子供なんです」と勇気ある発言をしたシーンがあった。
ロムニーが質問に答える前に、オーディエンスから「あいつらは不法だ!」という怒号があがった。
レーガン元大統領が1986年に不法移民300万人を恩赦にしたことがあったけど、もうそんな時代はやってこなそうである。
Mのパパの未来は明るくない。




| 普通の人々 | 11:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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2007年のベストクオート

年の瀬である。
いろんなメディアで、「今年印象に残ったクオート」のベスト5とかベスト10をやっている。
ドン・アイムスの「nappy headed ho」 もあるし、ゴンザレス前司法長官のまちがったのはオレじゃないよ発言「mistakes were made」や記憶にございませんの「i do not recall」も入ってる。
しかし、一番人気は、
Don't tase me, bro.

ジョン・ケリーの講演現場で、攻撃的な質問をした学生が、現場からひきずり出されるときにテーザー銃で撃たれて、警官にいったセリフです。
taseというのは、taserの動詞系。

このビデオは、ニュースで何度も流れて話題になった。
下のは、リミックスバージョン。笑えます。


だけどこの事件のあとに、カナダの空港でテーザーを使われたポーランド人男性が死亡する事件があって、笑えない展開になった。

と、話がそれたけど、そんなわけで、今年一番のクオートは、このセリフだったというわけです。
ベストクオートを見ていると、今年起きたいろんな事件が思い出される。

個人的にも、このブログを始めたり、ほんとに多くの人にインタビューをした。
インタビュー以外でも、いろんな人と出会ったし。
テキサスのフリーメーソンのおじいちゃんとか。

今年の年末は比較的ゆっくり過ごしている。
会社員時代からフリーになったばかりの数年は普通に31日まで、そして2日から働いていたし、去年は初めてまとまった休みを取ったけど、日本に帰ったので結局ばたばたした。
今年はNYでゆっくりしているので、1年を振り返ったりする余裕ができた。

先日、ヨガに言ったら、先生が言ったヒトコトがとても心に残った。
What story can you tell yourself about yourself?
私はこういう人間です、と他人に説明するのと、自分自身に言うのとではちょっと違う。
他人には見栄も張るだろうし、外向けのプレゼンだってあるわけだから。
自分に何を言えるかで人間の真価が決まる、っていうようなことだった。

というわけで、年の瀬、自分が今年何をしたか、来年どんな年にしたいか、自分自身とちょっと話し合ってみようと思います。

| 普通の人々 | 08:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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僕の人生のなかで一番勇敢な行為

rockafellerreserve.jpg



10年近く前に勤めていたNYの弱小出版社(プロクエストという大企業に吸収されちゃった)の副社長だった人が、ブロンクスヴィルの自宅に招待してくれた。
勤め始めた当初から、なんかかっこいいな、このオヤジ、と思っていたら、ある日、ヒッピー時代の写真を見せてくれて、それをきっかけに仲良くなった。
今でも半年に1度くらい連絡をとりあっていて、困ったことがあれば相談にのってくれる。
”友人”と呼べる人のなかでは、一番年上の、ダンディなお父さんである。

で、紅葉を見にこいよ、というお誘いにのって、電車に乗って出かけた。
紅葉は、もう終わりのほうで、枯れ木もたくさんあったけど、たまに郊外に出かけて、きれいな空気を吸うのはいいもんです。

ハイキングを終えて、テリータウンという街で夕食を食べて、彼の家に帰って、コーヒーを飲みながら話をするうちに、ヒッピー時代の話になった。

南仏から陸路でイラン、アフガニスタン、インドと旅をした話。
アフガニスタンで、カンダハルを通過したときに、巨大なハシシを買った話。
社会学の教授が、マリファナを吸いながら、革命の話をした話。
いつ聞いてもおもしろい。

こんな話は、息子にはできないな。
ドラッグはやるな、っていつも言ってるからな。

話をしているうちに、思い当たった。
そういえば、その頃は徴兵があったのでは?

ホントに知りたい?
知りたい、知りたい!
ってことで、徴兵逃れのストーリーが始まった。

彼は、徴兵の身体検査までの1週間、不眠不休でドラッグをやり続けたそうな。
LSD、マッシュルーム、エンジェルダスト・・・・
そして、制限体重ぎりぎりまでやせた。
そして、セラピストのところに行って、この人はゲイです、と一筆書いてもらった(ゲイはおつとめを免れたのです)。
そして、ぼうぼうに伸ばした長髪のまま、下着をつけずに洋服を着て、身体検査に出かけた。

身体検査の現場で、問診票を記入した。
めまいがする、とか、頭痛がする、という箇所には、全部まるをつけ、理由のところには、「ドラッグ」と書いた。
「服を脱いで下着姿になりなさい」と言われたときには、
「すいません!下着着てないんですが」と発言し、下着姿になることを免れた。
ゲイです、という申請については、「ウソ」と判定されたが、健康診断の結果は、
「unfit(虚弱)」

文章にすると今ひとつだけど、話で聞くと、抱腹絶倒の物語でした。

今年60歳になったくだんのM氏。
That was the most courageous thing i have ever done
僕の人生のなかで、もっとも勇気ある行為だったね

と振り返っていた。

ヒッピーの発祥といえば、反戦運動とか、公民権運動とか、女性運動の盛り上がりがあいまって、ヒッピー文化になったわけです。
今、イラク戦争のさなかなのに、反戦運動が盛り上がらないのはなぜだろうと、いつも思っていたのだが、もしかしたらカギはここにあったかも。
やっぱり徴兵制度がないから、どれだけ多くの兵隊が出征しても、どこか他人事なんだな、みんな、きっと。
自分が出征しないといけなくなったら、必死でやるだろう、反戦運動。

今もきっと、何かほかの触媒が必要なんだろう。
なんだかわからないけれど。


| 普通の人々 | 10:05 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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コトバ狩り?

週末、元同僚(ブラジル系アメリカ人、男)のバースデーパーティーに行った。
そしたら、会社から最近、“警告の手紙”を受け取った、という話をしてくれた。
日本でも大きく展開している起業なので、会社の名前は伏せます。

そもそもの発端は、彼が、同僚の友人から、eviteを受け取ったこと。
パーティーとかイベントをするときに、電子的に招待状を送ってくれるサービスですが。

やつは、
What kind of a guy uses e-vite? It is kind of gay.
eviteを使うやつって、どんなやつよ?ちょっとゲイだよね

と声に出して言ったらしい。
そしたら会社から警告の手紙がきた。
homophobic behavior(同性者嫌悪症的行為←辞書によるとこうなります)のカドで。

賢くないコメントをしちゃったね、と思ったけれど、やつは、会社員の皮をかぶったハウスのDJ。
homophobicなはずはありません。
ゲイに対する侮蔑で言ったわけでもないし、むしろゲイ=几帳面って、ところをユーモアにしちゃったんだと思う。
あえて言えば、このゲイ=几帳面ってところが、ステレオタイプで、罪になっちゃったんでしょう。
でも本人が、これを言っているのをきいたら、侮蔑とか差別の念は、一縷もないことがわかるはずなんだけど。
人類皆兄弟のブラジル人、って感じだもん。
マイノリティやゲイや女性の扱いに神経をとがらせてる経営陣よりはよっぽどゲイ・フレンドリーだ。少なくとも。

でも、今、やっぱり私たちは保守的な時代を生きているのだと思った。
いくらプログレッシブなNYでも、企業カルチャーのなかでは、軽口ひとつ叩くにも神経質でないといけないというムードがある。
特に、ラジオのホストやセレブが、差別用語を使っちゃったりするたびに大騒ぎになる時代だし。

ちなみにやつは、そのあと、ボスと記事の方向性で”議論”していたら、ボスに対してアグレッシブだ、という内容の2通目の警告をもらったらしい。
その“ボス”も、2度一緒の会社に勤めたことのある私の友人である。ブラジル人とも、古い友人だ。友人同士が、記事の内容をよくするために“議論”することもNGとなると、ちょっと神経質すぎて怖い。

ちなみに3度手紙をもらうと、会社は解雇の権利を得るらしい。
だいじょうぶか、ブラジル人。
「なんとかなるよ」と笑っていたけれど、なんだかやりきれない気持ちになったのでした。

| 普通の人々 | 13:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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グラマー・ゲトー

私が知っているだけで、雑誌のNY特集が4冊出るらしい。
なんででしょうか。
NYへの関心がアップしている?
そんなことはないと思うけれど。

そんなわけでこの夏は、NY取材に明け暮れています。
平均して1日に3~4軒ずつ取材しているのでいろんな人と会い、いろんな話をする。
アーティストとか、評論家とか、デザイナーとか、みんなおもしろい話をしてくれたが、話をしすぎて何がなんだかわからなくなってきた。
レコーダーがあってよかったわ。

さて、昨日、昔からある老舗のレストランを取材した。
その広報のおねえさんがこれまたよくしゃべるお人で、裏話をたくさんしてくれた。
なんでもレストランにとって、ゴシップコラムに登場するかどうかはものすごく重要らしい。
NYのゴシップコラムの代表格はNY Post のPage Six。
20070802104458.png

メアリー・ケイトがどこそこで食事をしていたとか、そんな話を毎日追いかけている。
なんでも、彼女のボーナスは、ページシックスにレストランが登場する回数で決まるらしい。
It is so insane it makes me sick.
ばかばかしくて吐き気がするわ、みたいなことか。

彼女は40代前半って感じのいわゆるできる女性。
バケーションを取ってLAに行き、テレビ番組の企画を売り込みにいったんだそうだ。
「売れたら大金が入るね?」というと、
「そうね、ちょっとしたボーナスね」
「仕事辞められるんじゃない?」
そのあとのヒトコト。
I can't quit my day time job because I need health insurance
昼の仕事をやめることはできないわ。健康保険が必要だもの。

「私は自分で買ってるよ」と言ってみた。
そしたら
You know what it is called? Glamour Ghetto.
It is a lot of fun and you are free, but you have to find basic neccessities yourself.
それなんていうか知ってる?グラマー・ゲトーっていうのよ。
楽しいし、自由だけど、必需品は自分で手に入れないといけないの。

そうか、知らなかった。
ゲトーに住みながら、高級車を乗り回し、ダイヤモンドのアクセサリーをつけている人たちの生活ぶりをゲトー・ファビュラスと言ったけれど、グラマー・ゲトーは知らなかった。
もしかしたら、ゲトー・グラマーかな。おねえさんの造語だったりして。

私が会社をやめてフリーになったのは、確か29歳だったと思うけど、健康保険がそんなに重要なことだとは思わなかった。
今は、健康保険を理由に二足のわらじをはき続ける人もたくさんいることを知っている。
私が甘かったということだ。
それでもやっぱりやめられない、グラマー・ゲトー。
会社員時代よりも倍くらいは働いていると思うし、ラクなわけでもないけれど、会社員には戻れないと思う。
なんでだろう。




| 普通の人々 | 10:58 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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