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お引っ越しのお知らせ

前々から考えていたブログのお引っ越しをついに敢行しました!
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| たまには日記 | 04:07 | comments(-) | trackbacks:1 | TOP↑

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あけおめ+オバマまる1年を控えて


あけまして、って遅いか。
遅いですよね。

断食/山ごもりで新年を迎えた去年とうってかわって、ニューヨークでたまった雑事を片付けながら新年迎えちゃうよ、と思っていたのに、年末に風邪をひいてしまい、それでも宴会などに顔を出し続けたのがたたって、年始早々寝込んでしまった。
というわけで、たとえば精算を全部終える、とか、自分プロジェクトの原稿を書き上げる、とか、いらないモノを救世軍の施設に持って行く、とか、やることリストをひきずったまま新年に突入。

昨日くらいからようやく調子はもどってきたものの、気がついたら仕事はじめの波にのまれ、夜になってからこっそり「去年の反省は~」とか「今年の目標は~」とか考えているくらいの遅れっぷりです。
ま、去年は出足が順調だったわりには、とろとろしてしまった部分もあり、出先につまづいたからといって、悪い年になるとはかぎらないのさ、と勝手に思っています。

と話はそれましたが、今年は、私、アメリカ在住15年めになります。
年賀状にも書いたのだが、これだけ長く住んでいる間に、いろんなことが起きて、まあもちろん楽しいこともあれば、イヤなこともあるわけで、でも「もう飽きた」となるには至っていない。
というわけで、今年も独断と偏見に満ちた私の見るアメリカを伝えていきたいと思います。
よろしくお願いします。

で、気がついたらオバマ政権もあとちょっとでまる1年を迎えることになります。
はあああああ。
支持率は下がる一方、っていうと大げさかもしれないけれど、下がっている。
結局アフガニスタンとイラクの「戦争」は続いているし、最近のテロ未遂事件で右派につけ込まれる隙ができてしまった。
選挙のときの大きな争点の一つだった医療改革も、法案成立に向けて折衝がはじまったけれど、今の時点で上下院で通った案を見ても、コストが大きいわりには医薬業界や保険業界に対する規制は大したことないし、オバマが掲げた理想の跡形もないようなものになってしまっているのです(あ、これ、もちろん、私見ですけど)。
議会がアホだから、と言ってしまえばそれまでだが、オバマに投票した有権者を遠ざけているうえに、大きな政府に反対するいわゆる「ティー・パーティー・ムーブメント」がどんどん追い風にのっちゃっているのである。
(ちなみにNYタイムズのデビッド・ブルックスも今日、これを話題にしていた
はあ、先行きくらい感じ。

先日、仲よしのアメリカ人男性と議論になった。
彼は、白人のインテリであるが「かぎりなくオバマの思想に近い」と自他ともに認めるタイプである。
医療改革は「大成果だ」というから、「いやいや、そうはいえないでしょ」と言ったら、まあ議論になったわけである。
私が「みんなをハッピーにしようとするあまり理想とかけ離れた」と思っていることを、彼は「理想を貫いて何も達成できないよりはよっぽどいい」と思っている。
ま、ようは考え方の違いである。
「僕は、オバマと一緒で現実主義者だからね」
というのを聞いて、まさにその現実主義がオバマの悲劇ではないか、と思ったのでした。
頭はいいし、プラグマティストだから、「できるところから方式」でせめていくのだが、あっちを立て、こっちを立てるうちに、理想からどんどんかけ離れていくのである。
「君の言ってることはわかるけど、そんなやり方だったら、法案なんか成立しないよ」と友人は言ったけれど、私は、あれだけの支持を得て選挙に勝ったんだから、ブルドーザー方式でも良かったのに、って思ってしまう。
(ちなみにこの議論は、そのあと延々続き、「君のいってることはラディカルすぎて、ニューヨークのようなところに住んでる人間のいうことじゃないよ」→「じゃあ、システムに反対するためには洞穴にでも住めばいいっていうの?」と一瞬感情的な展開を見せたが、最後には、ああ、おもしろかったねと落ち着いたのでした。)

アル・ゴアやジョン・ケリーが選挙に負けたときもそうだったのだが、政治って、あれ?って思っている間に風向きが急にかわったりする。
おいおい、と思っているうちにどんどん手遅れになっていくのである。
今、まさにそんな空気感が漂っている気がする。
そして、任期が残り3年といっても、また選挙が近づくと何も進まなくなるわけなので、早くなんとかしないと手遅れになるよ、と思う。
理想主義っていうと、夢ばっかりみて現実を見ないというように聞こえるけれど、夢を売って当選したんだからな、責任もってくれよ、と思うのである。







| たまには日記 | 09:05 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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クリスマス狂想曲

クリスマスのニューヨークは、金曜日だったこともあり、とてもとても静かでした。
今年は、仕事がたまっていることもあり、ニューヨークにいることを選んだのだけれど、23日くらいから、ファッション関係やアート関係の人が軒並み休みに入ってしまい、何も動かなくなった。
多くの会社が1月の第一週まで休むらしい。
景気が良かったときは、みんな31日まで稼働していたのに。
困ったもんです。

話はずれますが、感謝祭が終わったあたりから、日本人シングル女性の友達から「イブに予定がない」というため息まじりのコメントを何度も聞いた。
みんな、仕事も家事もできる素敵な人たちばかりなのに、なぜ、クリスマスに予定がないということに、暗くなってしまうんだろう??

一方、アメリカ人の女友達は、わりとさばさばしていて、家族に会いに行く、旅行に行く、という人が多い。
アメリカ人ではないけれど、うちのビルに出入りしているメキシコ人女性のLに、「クリスマスイブ、どうすんの?」と聞いてみたところ、
「何もしない」という返事が返ってきた。
敬虔なキリスト教信者なはずなので、
「ミサにも行かないの?」
と聞くと、
「クリスマスのミサは混むし、車を呼ぶのも大変だし、そこまで無理して行かなきゃいけないもんじゃないと思う」
と現実的。
彼氏とも会わないで、家でゆっくりする、という。
このくらい現実的だと気持ちがいい。

現実的といえば、クリスマスには、たとえばドアマンとか、郵便局の配達の人にチップを渡すのが習慣になっている。
そしてクリスマスの1ヶ月前くらいから、新聞や郵便箱にチップを催促するかのようなクリスマスカードが入ってきたりするのである。
まあ感謝の気持ちを現す習慣ということなので、大金である必要はないが、人数が多いとばかにならない。
渡さないと、新聞がこなくなったりして、などと思ってしまうので、私の友人にはこの習慣を、「クリスマスのゆすり」と呼んでいる人もいる。

と考えていたら、クリスマスってなー、とちょっぴりげんなり。
言うまでもなく、クリスマスはイエスキリストが生まれたとされる日で、激しい商業主義の副産物として、プレゼントを交換したり、大切な人とご飯を食べたりする日ってことにはなっているが、「みんなが参加しないといけません」というムードがちょっとイヤなのです。
いや、もちろん宴会も好きだし、プレゼントも好きなんだけど、さ。

というわけで、クリスマスに一人でいることがダメだ、と思ってしまうのは、やっぱり一種の洗脳かと思う。
そもそも日本のイベントじゃないし。
というわけで、終わってせいせい。
私としては大晦日のほうが楽しみである。


| たまには日記 | 07:08 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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何でもほしがるのは女の特権か

先日、信頼する編集者のSさんとご飯を食べていたときのこと。
さくまさん、子どもとか考えたりするんですか?と聞かれた。

うー、と考えながら、
「絶対ほしくないとも思わないし、どうしてもほしいとも思わない」
というような答えを返したと思う。

それに対してS氏。
(お酒が入っていたので、あんまり正確には覚えていないのだが、Sさん、間違っていたらごめんなさい)
「違うな、それ。
何でもほしがるのは女の特権ですよ」

ふむ、なるほど。
そういうふうに考えたことはなかったな。

それについて、ここ何日も考えています。
周りを見回してみると、「絶対いらない」派か、「どうしてもほしい」派にはっきり分かれるような気がする。
もう作った、できちゃった派はおいておいて。

最近、親しいカップルと食事をしていたときに、女性のほうが、
「今の仕事があまりハッピーでないので、大学院に行こうかと考えている」
というようなことを言っていた。
その日、男子のほうと二人きりになったときに、彼が
「彼女があんまりアンハッピーなので、子どもでも作ろうかと思うんだよね」
という。
本人が大学院に行きたいと言っているのに、子ども????
となった私に、彼がこう言うのです。

I am not talking about you, but a lot of women are confused about what they want to do until they get pregnant.
君のことを言っているわけじゃないけど、女性の多くは、何をやりたいかわからないことが多いんだよね。
妊娠するまでは。

おいおい、それは違うんじゃないか、と突っ込みを入れてやりました。

というわけで、先日、子どもを持てる年齢ぎりぎりか、それを過ぎたと思われる女友達(既婚)に意見を求めてみた。
It was never my priority.
(子どもは、私にとって優先事項じゃなかったの)
女性は、子どもをほしがるもの、というのが前提にあるんだよなー。
そして、もたない、という選択が「あきらめ」でないことだって、まあ多くはないかもしれないけれど、けっこうある。
(余談だけど、勝間和代氏の35歳独身限界説を読んで、腹が立ったのは私だけではないですよね)

ちなみに、私に、「子ども、持ったほうがいいよ」と言ってくれる人がけっこういる。
私みたいな人間が、子どもを持ったらどうなるだろう、という好奇心かもしれないし、単に楽しいよ、という意味で言ってるケースもあると思う。
そして、自分としては、子どもを持ったら楽しいだろうな、と思うときもけっこうある。
しかし、あんな偉業、私にはできそうもないと思うことはもっとある。
あっという間に36歳になってしまい、まだまだやりたいことも、会いたい人も、行きたい場所も山ほどあるのに、その上、子どもを持ちたいなんて思ったら、バチがあたりそうな気がするの。
そしてそれは、「あきらめ」とはちょっと違う。

優しいSさんは、「何でもほしがっていいんだよ」と言ってくれたけれど、欲しいものだって、すべては手に入らないわけだから、優先順位をつけるしかないような気がするのです。
違うかな?
ほしがったほうがいいのかな?


| たまには日記 | 06:58 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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またまた山ごもり

今週は、ニューヨークにいないとできない仕事がなかったので、ニューヨーク州北部に週末用のお家を持っているお友達の好意に甘えて、また久しぶりに山ごもりをしています。
このあたりは、郊外の家を週末だけ使う人が多いらしく、あたりにも人がまったくいない。

やってることはいつもと変わらないのだけれど、夜がやってくるのが早いので、必然的に朝が早くなる。
そして、夜繰り出すこともないので、仕事の効率もかなりいい。
たまっていた本を読んだり、文章を書いたり、林のなかを散歩したり、もちろん食事は毎食自炊だし、今週は肉とお酒を断っているので、自分の体がどんどん元気になるのが手にとるようにわかります。

が、そうはいっても、山ごもりをするタイミングを読みあやまったかなという気もする。
ヤンキースのワールドシリーズ制覇もあったし、市長選もあったし、一応、こういう仕事をしている人間として、いろんなことの震源地のそばにいたほうがいいのではないか、と不安になったりもする。
野球のファンなわけではないし、プロスポーツはむしろ好きじゃない。
市長選だって、ブルームバーグ市長が、1票あたりになおすと180ドルにもなる資金を投入して、結果は見えてたわけである。
それでも、NYからたった1時間の距離なのに、これだけ静かだと、テレビでNYの様子をみていても、ものすごく遠くで起きている気がして、世捨て人のような気分になるのです。

しかも、山ごもりをします、ということをあまり多くの人に言わないまま勢いで出てきてしまったので、「飲みにいこうよ」とか「どこどこでイベントがあるらしい」みたいな連絡がきたりすると、急に寂しい気持ちになったりするから情けない。

そんななか、昨日、男友達の1人から、週末何してんの?イベントがいっぱいあるよ、という電話があった。
「実は、山にいて、日曜日まで帰らない予定なんですけど」
といいながら、ついつい、おもしろいことがあるんだったら、ちょっと予定を早めてもいいかな、なんて一瞬考えてしまったあほな自分がいました。
そんな私の悶々とした気配を感じ取ったか、
You are only missing out on what you need to be missing out on.
Don't even think about coming down.
(今見逃してることは、今君にとって見逃すことが必要なこと。
山をおりようなんて考えるなよ。)
と言ってくれた友達の言葉にはたっと目が覚めた。

ニュースも、楽しいイベントも、私がそこにいようといまいと勝手に進んでいくわけで、私がNYに戻れば、またそこにあるものなのである。
せっかくここまできたのだから、今ここにいる自分に集中しないとな。

というわけで、今朝は早起きして、日の出をみにいった。
誰もいない山のうえで、朝日の独り占め。
生きててよかった。



| たまには日記 | 06:48 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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インスピレーショナルな夜

おとといの夜は、大好きなお友達の一人、川内倫子さんの個展のオープニング・レセプションだった。
場所は、Mountain Fold Gallery
私の大親友の一人、山口優さんのギャラリーである。

この二人は絶対気が会う、と確信して、二人を引き合わせたのが、去年の春くらい。
すっかり意気投合して、約1年半経った今、個展にこぎつけた。

二人とも、自分の看板を背負い、体を張ってがんばる大好きな女性。
そうはいっても、倫子さんはチェルシーでも名の知られたアーティストだし、優さんんおギャラリーはできて2年の小さなギャラリーである。
優さんの思想と哲学に共鳴して、あえてここで個展を開いた倫子さんにあらためて惚れ直しました。
そして、みんなの力をあわせて実現した手作りのショーは、とても完成度の高いものになった。

大好きな二人のコラボレーションなので、私も微力ながらお手伝いさせていただいた。
やってきた人にワインをつぎながら、顔をあげたとき、驚くほどの数の人たちが写真に見入っている姿をみて、あ、こういう瞬間のために生きているんだなと思った。
最近、ちょっとインスピレーションが枯渇気味だったので特に。
目が覚めたような気持ちになった。

個展は、11月末までやっています。
ニューヨークでまだの人はぜひ行ってみてください。

そして昨日。
友人のミュージシャンが、CMJのパーティーで演奏するというので見に行った。
場所は、The Music Hall of Williamsburg。

昨日は、彼のガールフレンドと、2歳にならないくらいの娘と一緒に出かけた。
娘が、父親のステージを見るのははじめてである。
幼児を入れるわけにはいかないという会場のセキュリティを説得して、なんとか中に入り、赤ちゃんには防音用のヘッドフォンをして、友人のライブにのぞんだ。
最初の何分かは、初めての経験にちょっと呆然とした様子の赤ちゃん。
大丈夫かなと思ったけれど、2曲めが始まるころには、よちよちと体を動かしはじめ、中盤からはとても楽しそうに踊っている。
何か言っているので、耳を近づけてみると、
「ダディのパーティー!」と連呼している。

昨日演奏したのは、私の友達のなかでも、数少ない私より年上のミュージシャンである。
今年40歳になった。
16歳のときから、音楽だけでご飯を食べ続けている。
大スターだったときもあるし、いまひとつのときもある。
ヨーロッパや日本では、ちょっとしたスターだし、しょっちゅうツアーに出かけてはいる。
そして火曜日の夜、フロアをいっぱいにするくらいには人気者である。
が、決して裕福ではない。
かといって、音楽以外に何か別のスキルがあるわけでもない。
というわけで、今も淡々と、でもハッピーそうに音楽をやり続けている。

そんな彼の娘が踊る姿を見ていたら、なんか鳥肌が立った。
どんなに貧乏だって、一番輝いている自分の姿を、自分の分身に見せてあげられるって素敵である。
そして、彼女の人生のとても重要な瞬間に居合わせたことがとても光栄に思えた。

というわけで、2夜続けて、これ以上ないくらいのインスピレーションを受けた。
なんだかとても幸せである。
先日、やっぱり男の子に生まれたかったよ、と書いたけれど、こういう時間があると、ぜいたく言ってごめんなさい、と謝りたいような気持ちになります。

| たまには日記 | 07:55 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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デッドとツリーハウスのゴールデン・ウィーク

ゴールデン・ウィークをいいことに、東京からたずねてきた親友Rとロードトリップに行ってきました。

最初のストップは、フィラデルフィアで行われたグレイトフル・デッドのコンサート。
1993年に初めてアメリカにきたときに、ジェリー・ガルシア・バンドのライブを見て以来、デッドのメンバーのショーは何度か見てきたけれど、デッドとしてのショーは初めて。

ちなみに、ショーが行われた会場は、フィリーズの試合をやっているスタジアムのすぐ隣。
始まる時間もほぼ同じだったので、路上を赤いTシャツを着たフィリーズのファンと、タイダイのTシャツを着たデッドのファンがごちゃまぜに歩いている光景がおかしかった。
そうはいっても、みんな白人のちょっと大きめの人たち。
Tシャツを脱がせたら、確実に見分けのつかない感じでありました。

ちなみに、これはデッドのショーの会場で撮った写真。

これまで見た、屋外のスタジアムでのショーの客層に比べて、意外に普通のかっこをした人たちも多いけれど、全体的に9割以上が白人。そしてみんな大きいの。
この人たちと同じ音楽を好きだと思うと、かなり微妙な感じ。
でもいいの、好きだから。

デッド系のショーを、都会の屋内の会場で、というセッティングで見るもの初めてでした。
会場に入る前に、わりと厳しい身体検査があったので、やっぱり都会だから違うのかしらん、などと思ってみたが、中に入ると起きていることはまったくおんなじである。
デッドのショーを追いかけることだけに人生を賭けているデッドヘッズたちはいるし、驚くほどの熱狂ぶりだし、きまりすぎて車いすで連れていかれる若者はいるし。

NYの友人たちに、デッドのショーに行くんですよ、へっへっへ、などと言うたびに、
「君は気づいてないかもしれないけど、デッドはジェリーが死んだときに、死んだんですよ」などと言われていた私。
しかし、ショーの内容は、そんなこと言わせないくらいに素晴らしかったのです。
年齢層でいうと、3歳くらいの子どもから、階段をのぼるのもやっとという感じのおじいさんまで、幅広い人たちがきていた。
文化はこうやって受け継がれていくのですね。

デッドのショーを見たあとは、ジョージア州のブランズウィックというところまで南下して、「森のなかのホステル」というところで2泊した。


ヒッピーのおじさんが30年ほど前に始めた森のなかのホステル。
ものすごく原始的だけど、清潔で美しいツリーハウスに泊まることができる。
宿泊料は、ビーガンの夕食がついて、なんと25ドル。
ちょうど、ヨガのリトリートをやっていたこともあり、ヨガのレッスンをうけたり、湖で水浴びしたり、ツリーハウスで昼寝をしたり、美しい月の下、ビールを飲んだり、スタッフのドラムの演奏を聞いたり。
静かな森のなかで、体が喜んでいるのを実感した2日間でありました。

ちなみに携帯電話とコンピュータは禁止。
完全リサイクルを実践しているし、自然を汚さないための努力もすごい。
そのヒッピー具合といったら、かなり極端なので、最初の数時間は軽い違和感なんて感じたりして。

興味のある人は、「森のなかのホステル」を英訳してグーグルすれば出てくるはずです。
ちなみに、水洗のトイレはないし、蚊はすごいので、キャンプが苦手なタイプの人にはおすすめしません。

ニューヨークに戻る途中で友人からかかってきた電話に、「デッドのショーにいって、ツリーハウスに泊まったの!」と言ったら、「君ってヒッピーだったっけ?」と言われた。
ニューヨークのような都会に暮らし、iPhoneがないと生きていけない私はもちろんヒッピーではない。
「森のなかのホステル」の2日間はよかったけれど、あそこに5日もいたら、きっと気が狂ってしまうと思う。
しかし、都会に暮らす現代人が、森のなかで、夢のような2日間を過ごせたのは、「森のなかのホステル」を運営しているヒッピーの人たちのおかげ。
こういう旅があるからこそ、また都会の生活に戻れるのです。
というわけで、ありがとう、という気持ちでいっぱい。

旅から戻る途中、忌野清志郎さんが亡くなったことを知った。
車のなかで、大好きな「鳥の歌」をかけていたばかりだったので、とても悲しい。
まだ日本に住んでいた若い頃、テレビで「タイマーズ」を見て、ものすごい衝撃を受けた。
私にとって、忌野清志郎さんは、お上や法律が言うことは、必ずしも正しいことばかりではないことを教えてくれた最初の大人の一人だったような気がする。
忌野清志郎さんの残した文化が、これからも受け継がれて行くことを祈るばかりです。


| たまには日記 | 01:53 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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アンチ・ノンポリ再び

今回の里帰りの最中に、信頼する編集者や仲間、それも複数の人に、耳の痛いアドバイスをいただいた。
最近の君はノンポリだよね、とか。
いい子になろうとしてないかい?とか。
かつての元気がないよね、とか。
思い当たる節ありあり。
ありがたく拝聴しました。

炎上を恐れるあまり、自己検閲してしまう傾向はある。
万人に好かれようとしていたつもりはないけれど、攻撃されたりするのはやだなって。
「アメリカに住んでる」=「アメリカを支持している」と思われてるな、と思うことがあります。
たまにだけどね。
しかもこういう時代だったらなおさら。
アメリカに暮らすことを選びながら、言いたいこと言う自分に負い目もあるし、腰が引けてしまう部分もある。
紙媒体ばかりをやってきたから、ネットに対して不安もあるし。

なんてことを考えながら歩いていたら、表参道でこんな落書きを見つけた。
画像0004

だって、怖いんだもん、ネット。
なんて言ってる場合じゃないな、と思った瞬間。

話は変わるけど、メディアの世界の人と話をしていると、「最近の人は雑誌を買わない」という言葉を聞くことがある。
「最近の人は車に乗らない(車の広告が入らない)」とか「最近の人は旅をしない(旅の雑誌が売れない)」とか、バージョンが変わることもある。
確かにそういう部分はあるんだろう。
でも、それは誰のせいかというと、メディアのせいである。
広告主の顔色ばかりを伺って、お金になるコンテンツしか作らない。
そんなふうに作られたモノに、読者や視聴者を惹き付ける力がないのはあたりまえ。
メディアが夢を見せてあげられていない。
もちろん私も含めて。
でも、だったらなんのために、そもそもこんな仕事始めたんだっけ?っていう話である。

そういうことに感じるフラストレーションを消化するために始めたブログだったのに、自分で検閲していたら意味がない、ということを改めて実感。
というわけで、やめます、ノンポリ。

| たまには日記 | 05:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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モダン・ヒッピー結婚式 in パラダイス

今週の前半は、おやすみをとってフロリダで行われたお友達の結婚式に参加してきた。
やってきた人の多くが、1週間くらい休みをとって参加した、ものすごくぜいたくな結婚式だった。
ぜいたくな、といっても、金銭的なことではまったくなく、時間的に優雅だった、ということである。
新郎新婦の友達約40人が、ひとつ屋根の下に生活し、朝起きると、誰かが朝ご飯とコーヒーを作ってくれている。
昼間はビーチでごろごろしたり、散歩したりして、夕方になるとお酒を飲みはじめる。
参加者の多くがアーティストだったり、ミュージシャンだったこともあり、毎晩、朝方まで、音楽あり、アートありの宴が続く。
ほかにどんなものがあったのかは想像におまかせします。

ビーチでの結婚式はこんな感じ。
すべて手作り、それはそれは美しい結婚式でありました。

tomand barbara

余談だけれど、結婚式が行われたのは、新婦が育ったというフロリダ北部のビーチタウン。
デイトナ・ビーチのすぐそばで、住人のほとんどが白人のブルーカラー、共和党の支持基盤という街である。
ビーチまわりを歩いていると、家3軒に1軒以上の割合で、売り出し中の看板が出ていた。
私は参加できなかったのだけれど、結婚式前夜のパーティーで、一行は地元のバーに繰り出したらしい。
そこで、カウボーイハット姿の白人の若者たちにからまれたらしい。
お前ら、alternative lifestyleのやつらだろう?って言われたそうな。
北西部からやってきたへんちょこりんな格好の集団が、地元のマッチョたちの目には、どうもゲイに見えたのだろう。
北西部とこのあたりでは、もちろんカルチャーが全然違うわけだけれど、お前らゲイだろう、と言わずに、alternative lifestyleという言葉を使うあたりが新しい感じがする。
こんな人たちでも、最近は、politically correct(政治的に適切)であることに気を配っているのだろうか。

それはさておき。
パラダイスとはこのことだ、と思いつつ、ビーチで考え事をしていたら、自分の今の生活を改めて考え直してしまった。

帰ってきたニューヨークは、どしゃぶり。
雨のなか、道ばたで口論をしている人をみたり、地下鉄に乗ったりする間に、昨日までいたパラダイスと都会の暮らしのギャップに対応できない自分を発見。
さらにおされなバーでの誕生日パーティに顔を出し、さらに落ち込んでみたりして。
旅から帰ってくるときは、いつもちょっと落ち込むのだけれど、今回特にがっくりきちゃったのは、やっぱり今の自分にとって、NYが物質社会の中心に思えるからかもしれない。
わかってるんですけどね。
今の自分には、NYに生活することが必要なんだってこと。
きっと田舎で暮らしていける境地にはまだないってことも。

結婚式の直前、20代の前半に、ものすごく短い恋をした相手から突然メールがきた。
私のことをグーグルしてくれて、メールをくれたのだという。
返信に、
I miss my young reckless days と書いたら、
ビーチにいる間に
I can't see you not reckless. Don't disspoint meと返事がきた。
ばかみたいだが、これでさらに落ちた。
一番失望してるのは自分だ、なんて思ったりして。
こんな大人になる予定だったっけって。
予定どおりにいかないのが人生だってわかっているつもりでも、こんな気持ちになった自分を発見し、これ、ミッドライフ・クライシス?(早いけど)、それとも軽いウツか、なんて考えてみた。

そうはいっても、落ち込み続けるわけにはいかないので、今日も気を取り直して外出した。
去年、エスクワイヤでインタビューしたエマージング・アーティストのEvan GruzisがDeitch Projectsで個展をやったから。


なんだか知らないけど、何度やっても画像が横になっちゃうんだけど。
この人は、大量消費や物質主義をとても厳しい目で見つめているアーティストだと思う。
そしてその彼が、初めての大きな個展でウィスキーをあおっている姿を見たら、ちょっぴりだけ気分があがってきた。
いやだいやだと思っているだけではいけない、ということなのかも。

最近、NYの治安が悪くなっているのかなと思うようなストーリーをよく聞く。
電話をひったくられた、とか、詐欺にあいそうになった、とか。
景気が悪いと人の心もすさんでくるし。
でも今回の結婚式で考えたこと。
景気が良かろうが悪かろうが、都会にいようが田舎にいようが、自分の精神はフラットに維持できる人間になりたい。
そんな境地に達せるまでにはまだまだ修行が必要そうである。


| たまには日記 | 16:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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エアラインとの戦い ~カナダ編



昨日はカナダ出発の日。
前日の夜遅かったのでぎりぎりまで眠りたかったのと、早朝だから大丈夫だろうと思って、6時の飛行機にのるために、4時半にホテルを出た。
大雨で意外に時間がかかり、空港についたのは5時シャープくらい。
カウンターの列に並んで順番がきたのが5時5分。

ユナイテッドのお姉ちゃん。
「もう乗れません」
えええええええ?だって、ゲートもすきすきだし、絶対間に合うじゃん!って思ったが、とりつく島もない。
カスタマーサービスに電話して、別の便を手配しろとのたまわる。
ふと周りを見回してみると、怒っている人がほかにもいっぱいいる。
どうやらオーバーブッキングして、5時にさっさか閉め切ったらしい。
呆然。
もしかして、これ、わざとやって、変更フィーを稼いでいるのではないかと思うくらい。

しょうがないのでカスタマーサービスに電話すると、ユナイテッドの便は1日1便。
翌日もソールドアウトなので火曜日までのれない、という。
系列のフライトもすべてダメで、別のグループ便に乗るには一人900ドルかかるって。
再び呆然。
でも、私もフォトグラファーのA-chanも、翌日の朝にはNYにいないといけない。

どうしよっか。
と思った瞬間、いや~な“名案”が頭に浮かんだ。
車で帰ろっか。
もう一度いろいろ考えてみたけれど、これまでの経費に加えて、さらに1800ドルは微妙である。
それに、そんなことをすると、エアラインに負けるみたいでとても悔しい。

レンタカーのカウンターがオープンするのを待ちながら、もう一度、カスタマーサービスに電話して、他に方法がないかと探ってみたけれど、やっぱりベストの案は、次の日のスタンドバイ。
それも乗れるかわからない。

よし、やっぱり車で帰ろう。
そう思ってダラーのカウンターにいくと、片道だと数千ドルかかるという。
うそだろ~。
次は ナショナルでソールドアウトと言われ、3度目の正直と思ってエービスに行った。
なんと、NYに戻さないといけない車があるという。
不思議なことに、これだけ悪い状態でも、そんなことをいうと、なんてついているんだろう!と一瞬思ってしまうから不思議である。

ざっと計算して、1400キロ以上の旅である。
A-chanは免許を持っていないので、運転は私ひとり。
自分で言い出したこととはいえ、出発するときには、「ほんと、大丈夫かな」と不安がよぎった。
前日は3時間しか寝てないし、自分の体力が不安。
グーグルマップは14時間半と計算してくれたけれど、日曜日の夜の渋滞も不安。
夜に書かなきゃいけないはずの原稿も不安。
でも、帰るしかないわけで。

やってみたら、意外とおしゃべりしながら運転するうちに、なんとかなった。
カナダの道は美しいし、国境を車で超えるという経験も初めてしたし、滝も見たし。
もしかして、私、トラックの運転手だってできちゃうかもね~なんて思っていたら、助手席のA-chanが、
パリダカもできるかもね、って。
私の発想は非常に貧困です。

ニューヨークに着いたのは11時半くらい。
渋滞がちょこちょこあったし、休憩しながらだったので、結局15時間半かかった計算になる。
へろへろだったけど、原稿だってがんばって書いた。
1日に運転した距離の最高記録を更新した。
そして何より、エアラインとの戦いに勝った気分。爽快です。
ま、向こうは負けたって知らないと思うけど。
でもいいの。

今回の取材を引き受けるとき、体力的に厳しいだろーなーって思って、一瞬躊躇した。
けれど相手は、ロバート・フランク。
やっぱりやらないとって引き受けたけど、ここまで肉体的にハードになるとは予想もしなかった。
でもやっぱりロバートと過ごした時間は何ものにも代え難い。
帰りのドライブも含めて、やっぱりやって良かったと思うのです。

記事は9月10日に発売になるMen's Nonno Gに出ます。
もし読んでくれる人がいたら、行間に汗と涙を感じ取ってくださいね。


| たまには日記 | 02:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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