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ファッションとFワード

SPUR LUXEという初めての媒体で、ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)の美術館ディレクター、バレリー・スティール氏にインタビューした。
彼女は、ファッションをアカデミックに研究した最初の研究者の一人。

インタビューは、彼女がスタイルというものをどうとらえているか、というテーマでやったのだけれど、雑談で、歴史学部の博士課程に所属する学生時代に、ファッションをとりあげます、と教授たちに宣言したときの恐怖体験について話してくれた。
ファッションをファシズムと誤解されたこともあれば、ほとんど罵倒されたこともあったという。
そしていまだに、ファッションは、カルチャーの分野の一つとして軽視されている、という話も出た。

彼女は、ファッションに対するお堅い人たちの恐怖感を、「Fワード」に対するタブー感になぞらえて論文を書いている。

そういえば、私も、ファッションに対して、そういう気持ちがまったくないとは言えない一人。
個人的には、美しいモノも、お買い物も大好きだけど、若い頃に左側の思想に傾倒したせいか、胸を張ってそれを言えなかったり、自分は浅薄な人間なのではないかと罪悪感を感じてしまう自分がいる。
アメリカ人の友人の一人と政治談義をしているときに、「あなたの言ってることはとても正しいけれど、あなたの外見と服装でそれを言われると、嘘くさいと思ってしまう」と言われてかちーんときたこともある。

バレリーさんは、
「どれだけファッションに興味がないという人間でも、数ある商品のなかから自分が着るものを選んでいるわけだから、ファッションとは無縁とはいえない」
と説明してくれた。
罪悪感を感じる必要はないんですよ、むしろ、私はこの服が好きなんですと胸を張っていなさい、と言われたような気持ち。

特に、こんな時代だから、買い物とか、消費に対して、罪悪感を感じないといけないというような風潮が広がっているような気がする。
それでも、自分が手にとるもの、買うものには、なんかしらの理由がきちんと存在している。
もちろん、労働環境が劣悪な工場で作られた商品を買ったりすることは避けたいし、自分のアイデンティティに嘘のないものを身につけたいけれど。
今度、いちゃもんをつけられたら、がっつり反論できると思ったのでありました。
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| 知識人 | 07:05 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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ジョン・アップダイクの“遺言”

今の世界経済を取り巻く環境が、1929年に始まった大恐慌に比べられることがよくあるけれど、本当にそれ以来の厳しい状況になるとしても、これから私たちの生活がどう変わるのか、いまひとつ実感がわかない。
雑誌がばんばんなくなったり、レストランが閉まったり、高級ブティックが閑古鳥だったり、「景気が悪い」ということを示す兆候はいたるところに見えるし、自分もきっと、ライフスタイルの微調整を迫られたりするのだろう、ということはなんとなくわかる。
それにしても、自分が生まれてきた前の歴史的な不景気のことを想像しようとしても、具体的な話はなかなかぴんとこないのです。

雑誌「ニューヨーク」が、去年、この間亡くなったジョン・アップダイクにコメントをとっていた。
大恐慌について。
たとえば、父親が仕事をしていなかったから、母親がもう一人子供を持つことをあきらめ、自分は一人っ子だった、とか。
経済的な恐怖感はリアルだったけれど、人々がお互いに対して親切で、何か温かい感じがあったとか。

口頭でとったコメントだから、あまり整理されていないし、もっと知りたい、と思わせるような内容だけれども、これから辛い時代がきたとしても、そのなかできっといろんなドラマやすてきなストーリーが生まれたりするんだろうな、と思わせてくれる内容でありました。
オバマのことも話している。
興味がある人は、ぜひ読んでみてください。

| 知識人 | 01:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アイムス、ギンズバーグ、そしてカーリン

イーモバイルのお猿さんCMをめぐって、いろんな人からいろんな反応があったことをきっかけに、アメリカの人種問題の現実について、ここ数日考えたりしていた。

と、思っていたら、以前、女子のバスケットボール選手を「nappy headed ho」 と呼んで一度は解雇されたラジオショーのホスト、ドン・アイムスがまた問題発言をして話題になっている(前回の事件はこれ)。

アメフトのアダム・ジョーンズが逮捕された、というネタをラジオで取り上げたときに、
What color is he?
彼の人種は?
と聞いて、「アフリカン・アメリカン」との答えに
There you go. Now we know.
ほらね、それでわかったぞ(って感じ?)と言ったということで。

こんなアホがまだいるのもアメリカの現実なのです。
たぶん、アメリカの人種問題は、日本で思われているよりもずっと遅れているのだと思う。
ニューヨークのようなところにいるとなかなか肌で感じることは少ないけれど、刑務所を訪れたり、ホームレスセンターのようなところに行ったりすると、この国のうたう「平等」がすっごく遠くにあることがよくわかる。
田舎にいくと、自分が普段、自分の肌の色が原因で嫌な思いをすることの少ない環境に生きていることが、とてもありがたく思えたりする。

先週、前に取材して以来、交流が続いている詩人のゲーリー・スナイダーが、NYで講演した。
テーマはビートとインド。
スナイダーは60年代に、アレン・ギンズバーグとインドに旅をしているのだが、その話をしてくれた。
講演に参加していた評論家のひとりが、ギンズバーグの詩を今あらためて読み直してみると、まさに今の時代について語っているような気持ちになる、という話をしていた。
そしたら数日後、路上のブックディーラーがギンズバーグの全集を売っていたので、これは何かのご縁だと思い、もう一度読みなおしている。
ギンズバーグは97年に死んでしまったけれど、「アメリカの没落」におさめられている詩なんて、今読んでも共感できる。
つまり、アメリカはきっと、あんまり進歩していないということなんだろう。

そういえば、心から尊敬していたコメディアンのジョージ・カーリンが亡くなった。
前にもカーリンについては書いたことがあったけど、常に、アメリカに対してダメ出しをし続けた人である。
アメリカの物質主義をあざけり、宗教観に警鐘をならし、政府にけんかを売りながら、同時にオーディエンスを笑わせてくれた人。
お猿さんのCMをめぐって、「アメリカの価値観」についても考えていたのだけれど、この人を見ると、「アメリカの価値観」は一枚岩どころか、何層にもなっているのだと思えて安心できた。
こんな時代だからこそ、ずっと戦い続けてほしかったけど。



| 知識人 | 13:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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プライドとは・・・ ~ジョージ・カーリン

私の「インタビューしたい人リスト」にも名を連ねていて、心からリスペクトしている人に、ジョージ・カーリンというコメディアンがいます。
日本ではあまり知られていないと思いますが、ブラックコメディと政治ユーモアの人です。
あまりにも激しいので、若い頃は、ショーをやっただけで逮捕されたりしたこともある。

最近は、何年かに一度、HBOで放映されるショーをやるだけだけど、70歳になった今も、まったく衰えを見せない。
最新作をみたのだけれど、やっぱり声をあげて笑ってしまう。

彼を見ていて、一番教わるのは、何でも一度は疑ってみろ、ということです。
マスコミがいうことも、先生がいうことも、社会がいうことも。

今回、彼が問題にしていたのは、「誇り」のコンセプトである。
最近、世界中で万延しているナショナリスティックなムードのなかで、よく、Proud to be an Americanとか、Proud to be an Irishとか、書いてあるバッジを見ます。
コトバに出していう人もいる。
日本でも、日本人の誇り、ということを言う人もいますよね。

カーリン先生は、こう言っている。
To me, pride should be reserved for something you achieve or attain on your own,
not something that happens by accident like birth.
プライドは、自分自身で達成したもののためにとっておくべきもので、出産のような偶然で起きた事象について言うものではない。

ちなみにカーリン先生は、投票しないらしい。
なぜなら投票は幻想だから。

先日、北カリフォルニアを車で旅をしているときに、ラジオを聞いていて思ったこと。
カリフォルニアのようなリベラルな場所でも、ラジオは保守派のトークショー・ホストに独占されている。
どうしてだろ?と思ったけれど、もしかするとラジオは保守派、ポリティカル・ユーモアは、リベラルと、住み分けができているのかもしれない。

ま、それはおいておいて。
なんだかんだいっても、この国の表現の自由は、やっぱりすごいです。




| 知識人 | 07:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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旅は結婚に似ている ~スタインベック

また今週後半から旅に出るので、うきうき、そわそわしている。
スタインベックの「チャーリーとの旅」を読んで気分を盛り上げているのだが、序盤にいきなりぐっとくるフレーズが。

旅は結婚に似ている。コントロールしようというのが間違いのもとなのだ。

日本語で読んでるんですが、そ~、そ~なのよ~、と悶絶しちゃった。
旅についても、結婚についても。

というわけで、英語も探してみた。
いつもと逆です。
A journey is like marriage.
The certain way to be wrong is to think you control it.

出発する前は、いろいろ計画するんだが、結局計画どおりに行かないの。
それでも準備は楽しいし、そして予測していなかったことが起きるともっと楽しい。
アクシデントや不測の事態が起きて、き~、となっても、あとで思い出すとなんか楽しかったような気になるし。
コントロールしようとせず、流れにまかせるのが一番なのです。
結婚については、 経験者のみなさんは、ご承知の通りです。はい。
コントロールしようとすると失敗しちゃうのよね~。

しかし、旅にもひとつ難点がある。
それは、旅の最中は、世間で何が起きているか、わりとどうでもよくなっちゃうのです。
そして後で、なに~~~?ということになったりする。
新聞くらい読めよ、と神様が言っているのかもしれない。

特に、今、大統領選挙のまっさいちゅうなだけにちょっぴり気がかり。
2日前に、動かねえなあ、という文句を書いたそばから、動いているし。
アイオワで、オバマがヒラリーを抜きましたからね。

アイオワ、行ったことがないだけに、語ることがない。
誰か、旅のエッセイで有名な人が、自分がアイオワ出身であることについて、
「一人くらいアイオワ出身じゃないとな」
みたいなことを書いていたのを思い出した。誰だっけ。

しかし、選挙でいうと、予測しにくいところらしい。
2000年には、ゴアを選出したのに、2004年はブッシュを選出した。
しかも得票差は1%以下。
アイオワの結果によって、流れが変わる可能性もある。
ものすごく重要なところってことです。

なんだかちょっと急におもしろくなってきたような。
旅に出ている間に、ジェフェリー・アーチャー的なことが起きないことを祈る。








| 知識人 | 16:27 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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文化には、絶大なるリスクを負うだけの価値がある ~ノーマン・メイラー

朝起きて、ニュースをつけたら、ノーマン・メイラーの訃報。
84歳。

最近、巨匠にインタビューすることが多かった。
夏インタビューしたジョナス・メカスは85歳だったし、ロスに会いに行ったフランク・ゲーリーは78歳だった。
あ、テキサスで出会ったフリーメーソンのおじいちゃんも72歳だったっけ。
きわめつけは、最近のレス・ポール。92歳。

自分よりも何十年も長く生きている人にインタビューするって、ものすごくおこがましい。
と思いながら、やっぱり聞きたいことはいっぱいあるので、汗をかきかきやるのですが、やっぱり学ぶことは多いのである。

この間、メイラーの新作について読んだときに、そういえば、「死刑執行人の歌」は日本語で読んだのだった、やっぱり原書で読むべきか、と思って、英語版を取り寄せたばかりだったのでした。
いつか、インタビューしたいな、と思って。
ぐずぐずしてる場合じゃなかったのね。

亡くなったと聞いて、メイラーのことをもう一度ネットで調べていたら、知らないことをたくさん発見。
1960年に、当時の奥さんをナイフで刺しちゃったこと。
1969年に、「NY市を州に」という公約を掲げて、NY市長選に出馬して負けていたこと。
完璧でない感じがすてきである。

というわけで、今日はノーマンの名言。
If a person is not talented enough to be a novelist, not smart enough to be a lawyer, and his hands are too shaky to perform operations, he becomes a journalist.
小説家になるほどの才能がなく、弁護士になるほど明晰でなく、手が震えて手術をできるわけでもない場合、人はジャーナリストになるのである。

Culture's worth huge, huge risks.
Without culture we're all totalitarian beasts.
文化には、絶大なるリスクを負うだけの価値がある。
文化がなければ、われわれはみな、全体主義のけだものである。

ほかにもたくさん、たくさん、心に残るクオートを残している。
最近も、今のアメリカについて厳しいことを言い続けていたわけですが、もっともっと、厳しいことを言ってほしかったなり。




| 知識人 | 01:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ノーマン・メイラーの”神”論

ノーマン・メイラーが神についての新しい本を出すらしい。
その名も、"On God(神について)"。
その抜粋が、New York 誌に出ていた。
なかなかおもしろい。

彼の考える神は、アーティストで、だから、成功することも失敗することもある。
アーティストの神は、デビルと戦っていて、ここ100年くらいは、デビルのほうが優勢である。
という理論が展開されている。

It isn't that we are passive onlookers while God and the Devil wage a war between us.
We are the third force, and don't always know which side we're on.

神と悪魔が、われわれの間で、戦いを繰り広げていて、われわれが受動的な見物人だというわけではない。
われわれは3番目の勢力で、どちらの側についているのか、いつもわかっているわけではない。

彼の書いたものをすべて読んだわけではないが、ちょっとびっくりである。
メイラーもまた、神を信じているということに。
ちなみに彼は、組織的な宗教には属さないと言っている。

ちなみに私は無宗教ですが、確かにたまに、神はいるのではないかと思うときもある。
それでも、今世界で起きていることに、神が関係あると思うことはない。
権力の座にいる人たちが宗教を利用しているとは思うけれど。
でも、アメリカに住んでいると、宗教を信じない自分が少数派であることを実感することはよくある。
メイラーさん、あなたもですか、と言いたいけれど、ま、それは本を全部読んだわけではないので、無責任かも。

ちょっと話はそれるけれど、メイラーは、6回結婚して、今も6人めの妻と一緒にいるらしい。
84歳ですが。
すごいですね。
子どももたくさんいる。
子どもたちは当然もうオトナで、俳優だったり、プロデューサーだったりするんだけど、一番下の子どもであるジョン・バッファロー・メイラーは、マスコミの人。
彼は、High Times のエディターである。
High Timesっていうのは、マリファナの合法化を推進している雑誌。
普通にニューススタンドで売られている。
アメリカの表現の自由ってすごい、と思う瞬間である。

メイラーは、息子ジョンと共著も出版していて、今、ジョンは、どうしているんだろうか、と調べているうちに、High Timesの創刊号のカバーを見つけた。
創刊は1974年。
素敵なカバーでしょ。

Hightimes-first-issue-1974.jpg

| 知識人 | 16:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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