2008.08.19 Tue
エアラインとの戦い 〜カナダ編

昨日はカナダ出発の日。
前日の夜遅かったのでぎりぎりまで眠りたかったのと、早朝だから大丈夫だろうと思って、6時の飛行機にのるために、4時半にホテルを出た。
大雨で意外に時間がかかり、空港についたのは5時シャープくらい。
カウンターの列に並んで順番がきたのが5時5分。
ユナイテッドのお姉ちゃん。
「もう乗れません」
えええええええ?だって、ゲートもすきすきだし、絶対間に合うじゃん!って思ったが、とりつく島もない。
カスタマーサービスに電話して、別の便を手配しろとのたまわる。
ふと周りを見回してみると、怒っている人がほかにもいっぱいいる。
どうやらオーバーブッキングして、5時にさっさか閉め切ったらしい。
呆然。
もしかして、これ、わざとやって、変更フィーを稼いでいるのではないかと思うくらい。
しょうがないのでカスタマーサービスに電話すると、ユナイテッドの便は1日1便。
翌日もソールドアウトなので火曜日までのれない、という。
系列のフライトもすべてダメで、別のグループ便に乗るには一人900ドルかかるって。
再び呆然。
でも、私もフォトグラファーのA-chanも、翌日の朝にはNYにいないといけない。
どうしよっか。
と思った瞬間、いや〜な“名案”が頭に浮かんだ。
車で帰ろっか。
もう一度いろいろ考えてみたけれど、これまでの経費に加えて、さらに1800ドルは微妙である。
それに、そんなことをすると、エアラインに負けるみたいでとても悔しい。
レンタカーのカウンターがオープンするのを待ちながら、もう一度、カスタマーサービスに電話して、他に方法がないかと探ってみたけれど、やっぱりベストの案は、次の日のスタンドバイ。
それも乗れるかわからない。
よし、やっぱり車で帰ろう。
そう思ってダラーのカウンターにいくと、片道だと数千ドルかかるという。
うそだろ〜。
次は ナショナルでソールドアウトと言われ、3度目の正直と思ってエービスに行った。
なんと、NYに戻さないといけない車があるという。
不思議なことに、これだけ悪い状態でも、そんなことをいうと、なんてついているんだろう!と一瞬思ってしまうから不思議である。
ざっと計算して、1400キロ以上の旅である。
A-chanは免許を持っていないので、運転は私ひとり。
自分で言い出したこととはいえ、出発するときには、「ほんと、大丈夫かな」と不安がよぎった。
前日は3時間しか寝てないし、自分の体力が不安。
グーグルマップは14時間半と計算してくれたけれど、日曜日の夜の渋滞も不安。
夜に書かなきゃいけないはずの原稿も不安。
でも、帰るしかないわけで。
やってみたら、意外とおしゃべりしながら運転するうちに、なんとかなった。
カナダの道は美しいし、国境を車で超えるという経験も初めてしたし、滝も見たし。
もしかして、私、トラックの運転手だってできちゃうかもね〜なんて思っていたら、助手席のA-chanが、
パリダカもできるかもね、って。
私の発想は非常に貧困です。
ニューヨークに着いたのは11時半くらい。
渋滞がちょこちょこあったし、休憩しながらだったので、結局15時間半かかった計算になる。
へろへろだったけど、原稿だってがんばって書いた。
1日に運転した距離の最高記録を更新した。
そして何より、エアラインとの戦いに勝った気分。爽快です。
ま、向こうは負けたって知らないと思うけど。
でもいいの。
今回の取材を引き受けるとき、体力的に厳しいだろーなーって思って、一瞬躊躇した。
けれど相手は、ロバート・フランク。
やっぱりやらないとって引き受けたけど、ここまで肉体的にハードになるとは予想もしなかった。
でもやっぱりロバートと過ごした時間は何ものにも代え難い。
帰りのドライブも含めて、やっぱりやって良かったと思うのです。
記事は9月10日に発売になるMen's Nonno Gに出ます。
もし読んでくれる人がいたら、行間に汗と涙を感じ取ってくださいね。
| たまには日記 | 02:39 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑









